クマ坊の日記

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【ビジネススキル】ファシリテーションの源流を遡る

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私の生業は企業の人材育成の支援です。イメージしやすいのは、管理職研修や新入社員研修になります。人を教える為には様々なスキルが必要です。特に講師の力量が表れるのがファシリテーションです。ファシリテーションビジネスパーソンにとっても重要なスキルです。今日はファシリテーションについて考えてみます。

 

ファシリテーションとは

辞書を引くとfacilitation とは、「促進する」「容易にする」「円滑にする」と言う意味がでてきます。ファシリテーションと言う概念は1940年代のアメリカで誕生しました。グループが話し合うことを通じて、リーダーを育成する方法を開発する過程で注目されるようになりました。グループの中で起こったことを観察し、さらに話し合いや活動を進められる人がリーダーに相応しいよねといったところです。人材開発の分野で扱うファシリテーションは人間系ファシリテーションなんても呼ばれます。この人間系の特徴は、人と人との間で起こったプロセスを大切にします。特に感情的な動きを丹念に見ていきます。その一方、介入は極力控え、場の自然な流れを大切にします。そして最大の特徴は学びを深めるためのリフレクションに最も重きをおきます。

 

社会系、組織系ファシリテーション

人間系があるなら他もあります。社会系と呼ばれる主に街づくりの中で磨かれきたファシリテーションもあります。住民同士のトラブルとかを解決するのに使われます。社会系のファシリテーションは幅広い住民の参加や納得を大切にします。プロセスもきっちりデザインしていくイメージです。

もう一つが組織系のファシリテーションです。最初は組織の問題解決で取り入れられました。その後、会議運営や商品開発、プロジェクト活動などあらゆるビジネスの場面で活用されるようになります。その最大の特徴はスピードです。限られた時間で結論を出さなくてはいけませんから。そのため、フレームワークKJ法など細かなテクニックが多用されます。

私自身は組織系と人間系のファシリテーションの両方から影響を受けています。もっとも現在は、複雑な課題が多いので人間系、組織系、社会系の3つをチャンポンしてファシリテーションできることが期待されています。話し合いの相手が多岐に渡りますから。

ファシリテーションの源流を書くだけで、文字数を使ってしまいました💦 スキルに関してはまた次回。