クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】 正直 人事コンサルタント

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毎週欠かさず観ているドラマがあります。NHKで放送している「正直不動産2」です。山下さんが演じる嘘のつけない不動産営業職の永瀬財地と、福原さんが演じるカスタマーファースト命の月下咲良が活躍するビジネスコメディです。

主演の山下さんをはじめ、素晴らしい役者さんが出演しています。漫画が原作で、不動産や不動産業界の勉強にもなります。私の生業は企業の人材育成支援なので、一見共通点はありませんが、似ている部分もあるなと思いながらドラマを観ています。今日は研修サービスの営業について考えます。

形がないサービス

企業の人材育成を支援する仕事の特徴は、形がないという特徴があります。経験してみるとサービスの良し悪しはなんとなく分かりますが、初めてのベンダーや初めてのコンサルタントを見極めることは難しいです。

ましてや、人事制度の構築などのような長期にわたるコンサルティングなどはどこで判断したらいいか判断できません。

そのため、結構酷い仕事をする人事コンサル会社も多く存在します。有名で費用の高いコンサルタントが良い仕事をするわけではないので、なおさら悩ましいです。コンサルタントは論理的だし、弁も立つ人が多いので、上手に説明します。だから、人事制度構築途上では粗が目立ちません。また、依頼した手前、自分達が選んだコンサルタントが能力ないということを認めたくない心理も働くように思います。ただ、私のような同業者が資料を読み込めば良し悪しが、すぐ見えてきます。

論理的には正しいが、現場のマネジメントレベルとかけ離れた制度を構築したり、お客様の経営 方針やビジョンに関係なく自分が得意な型を当てはめたり、お客様の経営トップの顔色ばかり伺って現場実態と乖離した制度を押しつけたり。。。コンサルティングは契約期間が決められているので、人事制度を構築したら、後はお客様で頑張ってくださいと突き放すコンサルティングファームもあります。困ったお客様から、助けを求められて私たちが伺うパターンは結構多かったりします。

 

誠実さは誇り

自分で言うのも恥ずかしいですが、我が社の良い点の一つは「誠実さ」です。経営もコンサルタントも営業もスタッフも、いわゆる「誠実」な人材ばかりです。歴史が長いせいか、人材育成や組織開発に誠実に向き合ってきました。もはやDNAと言っても良いと思います。人材育成や組織開発の仕事は結果が出るまでに長い期間を必要とします。お客様と二人三脚で仕事を進めます。そういえ仕事の性格上、真摯さ、誠実さ、信頼が何よりも大事だと理解しています。社内にいると忘れがちですが、誇れる価値だと考えています。

 

スケールするのは下手

もちろん良いことばかりではありません。商売っ気に乏しいので、急成長とかスケールとかするのは下手な会社です💦 でも、働く側としては、それが良かったようにも考えます。日本を代表する名だたる企業が、身の丈を越えたスケールを目指したが故に、不正に手を染めたり、お客様からの信用を失う姿を見るとなおさらです。

 

正直が一番

人事施策は良くも悪くも現場に影響を与えます。良かれと考えた施策が、裏目に出ることもあります。現場からの賛同が得られないと、最終的には主催者の評価を下げることに繋がりかねません。形がないサービスが故に、正直にメリット、デメリットをお伝えすることが大切です。正解がないサービスだからこそ、誠実にお客様に向き合い、真摯に仕事に取り組むことで、お仕事頂けるのだと思います。