2020年の仕事も今日で仕事納めです。コロナに始まりコロナで終わる一年でした。今日はコロナがビジネスにどんな影響を与えたかの振り返ってみたいと思いめす。
あらゆる職場の問題が露見した
コロナによって、従来から内包されていた職場の問題が露見された一年でした。マネジメントが出来ない管理職の無能さ、人を育てられない職場、無駄な仕事、意思決定ができない経営者。今まで、職場で働く人々は気づいてはいたけれど、口にしてこなかった不具合さが一気に露呈された一年だったのではないでしょうか。そしてコロナの前に新たな変化が求められましたが、新たなビジョンをメンバーで共有できた企業や職場と、そうでない職場で明暗が分かれたように思います。
コロナは黒船
明治維新は浦賀沖にあらわれた1隻の黒船がきっかけでした。江戸から明治へ、社会も個人も価値観が変化しました。コロナは現代の黒船です。コロナをきっかけに、多くの業界でそれまで盤石であったビジネスモデルが無効化されていきました。個人の生活様式や価値観も変化しました。でも、今訪れている変化の多くは将来起こることが想定されているものもありました。例えばリモートワークはコロナがなければ、東京オリンピックを契機にゆっくりとスタートするはずでした。東京オリンピックで大企業を中心に通勤ができなくなり、在宅ワークが始まるのが企業か想定していたシナリオでした。コロナによって強制的にリモートワークを私達は経験することになりました。
中期経営計画の変更
多くの企業が、コロナにより既存ビジネスの再考を余儀なくされました。今、多くの企業で中期経営計画の見直しが図られています。来年の4月頃には発表されることになるでしょう。かなり大胆な内容が増えると思います。ライバルだった企業同士が手を組んだり、全くの異業種が合併するなんてこともあると思います。多くのキャッシュを保有する企業は選択肢のオプションを確保できますが、そうでない企業は一つひとつの意思決定の質が企業の存続につながります。経営トップの質がクローズアップされるのが来年だと私は考えてらいます。