クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【book】テクノロジー思考

今日は書籍のご紹介です。蛯原健さんのテクノロジー思考。蛯原さんはシンガポールを拠点に活躍する投資家です。インドや東南アジア地域のスタートアップ企業に投資してきました。

この本は、結構以前に購入したものでした。しばらく本棚に埋もれていました💦 もっと早くに読んでおくべき一冊でした。現代社会においてテクノロジーはあらゆる製品やサービスに入り込んでいます。スマホ、キャッシュレス決済、SNS等。私は根っからの文系人間ですがテクノロジーに無知であることが、ビジネスを行う上で不利になっていると感じていました。テクノロジーに対して、技術的に詳しくなる必要は感じませんが(詳しいに越したことはありません)、世界や社会や未来にテクノロジーがどのように影響を与えているのか、これからどのような影響を与えるかを理解しておくことは重要です。

目から鱗に示唆に溢れる本書ですが、特に印象に残った点を書き記します。

  1. インターネット産業はもはや成長産業ではない
  2. 大企業はスタートアップ企業の最大の支援者
  3. 投資は高きから低きへ流れる

インターネット産業はもはや成長産業ではないというのは、インターネット自体はすでに1ツールに過ぎず、インターネットの外の事、医療や教育や金融、農業などでの戦いが熾烈ですよと著者は解説します。コロナ禍になって日本でもあらゆる企業でDXがホットワードになっていますよね。2番目は、私も5年前ぐらいから肌感覚でも実感してきました。大企業がスタートアップベンチャーに投資したり、提携したりする機会が増えました。最後の投資は高きから低きへ流れるは、投資家の資金はまだ見ぬイノベーションが起こりそうな分野へ流れるということです。多くの投資家が予想できる分野に投資しても得られるリターンも限られるわけです。だから、より高いリターンを求めて資金が移動します。SDGsなんかがその文脈にあたります。上記以外に興味深かったのは、アメリカと中国のテクノロジーを通しての関係性の見立てだったり、インドや中国で起きている事象など。将来を考える上でもとでも参考になりました。ビジネスパーソンにお勧めの一冊です。