クマ坊の日記

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【経営】イノベーションが生まれる企業はペンギンスーツを脱ぎ捨てる

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毎朝、モーニングサテライトを視聴しています。昨日の放送でDXについて解説していました。もの凄く端折って内容を説明すると、「なんちゃてDXの企業がまだまだ多い。DX銘柄に対する評価からもそのように見える。大切なのはDよりX。市場が期待するのはイノベーションだ!」実際はもっと丁寧にマイルドな表現でしたが。今日はどうしたら企業がイノベーションを起こせるかを考えてみたいと思います。

 

 

マッキンゼーの7S

世界を代表するコンサルティングファームであるマッキンゼーは元々、組織変革でビジネス界をリードしてきました。中興の祖であるマーティン・バウアーさんが事業部制の導入を支援したことが発展の始まりです。それまでは機能別組織が当たり前でしたが、事業が多角化するにつれ機能別組織では不具合が出てきた背景があります。そんなマッキンゼーは多くの優れた人材を輩出してきました。そんなマッキンゼーから生まれたのが7Sというフレームワークです。7Sとは戦略、組織、システム、価値観、人材、スタイル、能力の頭文字になります。下図をご参照ください。今回は詳しく述べませんが、戦略や組織は鉛筆舐め舐めですぐ書けるけど、戦略を実行に移すには、人材とか価値観とかにも手をつけなくてはいけない事を示しています。

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もっとも逆もまた然りで、いくら優秀なら人材を採用しても、育成に時間をかけても戦略や組織との整合性がなければワークしません。

 

 

イノベーションは新結合

前置きか長くなりました。イノベーションを志向するのであれば、謎の部門 DX推進室を設置したり、方針にDX化の推進と書くだけでは不十分です。Xで何を変えるか?どんなイノベーション起こすのかが重要です。イノベーションは1人の天才の閃きから生まれることはありますがそんな人はなかなかいません。いても会社勤めではなく起業していると思います。我々に出来るイノベーションは、異なる要素や技術や価値観を結びつけることです。そうすると、イノベーションを志向するの企業であればダイバーシティ(多様性)は必須のように思います。経営幹部や管理職がおじさんばっかりだと、イノベーション!DX!と叫ばれても説得力がありません。新結合しようにも、みんな同じような価値観、似たような成功体験しか持たないわけですから💦

 

ペンギンスーツ

まだダイバーシティという言葉が珍しいかった20年前に研修でよく利用していたアニメーションがあります。企業に勤めるビジネスパーソンを灰色のペンギンスーツを着た鳥に見立て、もっと多様性を認める職場、企業、社会の方がいいんだよ。みんなペンギンスーツを脱ぎ捨て、自分本来の姿に戻ろう!というような内容でした。20年前に比べると社会はだいぶ多様性を受容するようになりましたが、企業は濃淡があるなと思います。女性管理職や女性の経営幹部はまだまだ少数派ですから。この辺りから変化していかないと、イノベーションやDXは進まないように感じています。