みなさんは、普段、怒ることは多いですか?私自身は溜めてしまいがちです。思い通りにいかないことの方が多いですしね。今日は怒りをコントロールするスキル、いわゆるアンガーマネジメントについて考えてみたいと思います。
感情に良いも悪いもない
喜怒哀楽は原始的な感情です。うちはイヌを飼い始めましたが喜怒哀楽を感じます。元々は敵から身を守る為に生まれた感情だとも考えられています。「怒」と書くとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、動物である以上怒らないことはできません。だから、怒り自体は良いも悪いもありません。悪いのは怒りの感情に振り回される事です。
怒りの4つの性質
- 高いところから低いところへ流れる
- 伝染する
- 近いほど強くなる
- 動機にもなる
怒りは高いところから低いところへ流れる
上司から部下、先輩から後輩、親から子、客から担当者。怒りは力の強いところから弱いところへ流れるという性質があります。さらに恐ろしいのは、怒りは連鎖します。パワハラが横行する企業は、部長から課長、課長から部下と上からやられたことを、自分より立場が下に行うのが当たり前になっているケースが見られます。いくらパワハラは駄目だと言っても然るべきポジションの人物を交代させない限り、パワハラはなくなりません。
怒りは伝染する
怒りは情動感染と言って、周囲に伝染します。これは怒りに限らず、喜哀楽にも共通します。職場や満員電車で近くの人がイライラしているのを見て、自分まで同じようにイライラしたことありませんか。知らず知らずのうちに怒りは伝染してくるということです。
怒りは身近な対象ほど強くなる
パートナーや子供など、。怒りは身近な対象ほど強くなる性質があります。なぜなら、長く一緒にいる身近な相手ほど、「コントロールできるはず」「自分のことを分かってくれているはず」だという思い込みがあるからです。人事ローテションが少ない企業や職場でも同じ現象が発生します。
動機にもなる
サスペンスドラマでよくあるのは、怒りがきっかけになっての復讐ですよね。ただ、悪いことばかりではなくて、怒りをコントロールすることで建設的な動機づけにもなります。プロスポーツ選手やチームが前年の悔しさをバネにして発奮するなんていうこともありますしね。
アンガーマネジメントとは
1970年代にアメリカで開発された、怒りの感情と上手く付き合っていくらための心理トレーニングです。軽犯罪者やドメスティックバイオレンスを犯した人への矯正プログラムとして研究発展してきました。続きはまた次回。