クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【マネジメント】詫びろ 詫びろ 詫びろー!なんて言えない

f:id:kumabou2016:20201120113649p:image

厄介な新規事業も予想外の早さで目標達成の目処が立ち安堵していましたが、水面下では予想外の事が進行していました。

 

 

www.kumabou.com

 

 

www.kumabou.com

 

ヒヤリとするミス

それは一本の営業からのメールが発端でした。すでに納品しているサービスでトラブルがあったと連絡でした。幸いにも大きなトラブルには発展せずに済みました。問題が起きた案件は、新規事業の立ち上げ時に受注したものでした。今回のトラブルについて、運営リーダーであるSさんから報告を上げてもらいました。報告書は理路整然としていて、対策案も再発防止がきっちり抑えられたものでした。ただ、報告に来た態度がもの凄く平身低頭でした。トラブルを起こしたのだから、上司に報告する態度としては当然なんですが、何か引っかかりました。

 

だってSさんは、幹部経験者で私より10歳も年上。どんな時も、いつも態度が大きい人でした。ミスを犯したとは言え、決定的なトラブルに発展したわけではないので、「大袈裟に騒ぎ過ぎ。私が対応してるから大丈夫!」くらいの軽口を叩くと予想してました。なんかまだ話していない事があるのではないか?そんな疑念が頭によぎりました。

 

派遣社員からの告白

そこで、別の日の昼休みに新規事業を手伝ってくれている派遣社員に声をかけました。「この前は○○の件で、大変だったみたいで対応してくれてありがとう」すると最初は笑顔で話していたのですが、少し表情が曇りがちに。。。

そこで、「何か不安に思ってることや不満があったら教えてください」とお願いしました。すると、彼女からも話したいことがあるので時間を作って欲しいとのこと。

 

結局、彼女の口から語られたのはSさんの仕事の進め方に問題があると感じているとのことでした。コミュニケーション、いわゆる報告・連絡・相談が全くされず情報共有がされていない。また派遣社員や協力会社に対して横柄な対応をしているとの告発でした。声を荒げるとか、権力を乱用するような事はしていないのですが、褒めたり承認は殆どなく重箱の隅をつつくような指導に嫌気をさしている人が多いとのことでした。そして、いつトラブルが発生してもおかしくないと、その派遣社員は話していました。

 

実は彼女から告発されるまで、Sさんと派遣社員はオープンスペースでよく打ち合わせをしている光景を見ていたので、関係性は上手くいっているとばかり勘違いしていました。仕事自体も回っていたので、運営面はSさんに任せていました。

上長からも運営はSさんに任せてもいいと言われていたのもありますし、大先輩であるSさんに対してマネジメントするのは面倒だなとも感じていたので、腰が完全に引けていました。そんな状況になっていたとは。。。さらに新たに受注した仕事で作業量は急増しています。アラート警報発令です。

 

詫びろ 詫びろ 詫びろー!は言えない

この話を聞いて、Sさんに対して怒りを感じました。半沢直樹市川猿之助さんが演じた伊佐山部長の名セリフである「詫びろ 詫びろ 詫びろー!」が思い浮かびました。(笑) まあ、現実にはそんなセリフを吐けるわけはなく、Sさんに言える分けがありません。理性的に問題解決を迅速に進めないといけません。

Sさんには、掴んだ事実をフィードバックし非常に残念に感じていることを伝えました。ロジカルな思考のSさんだから、感情的に伝えるよりファクトを積み上げられてフィードバックされる方がこたえたようでした。最初は、自分は悪くないと言う態度でしたが、最後は反論の余地がないと諦めたようです。Sさん的にも一応言い分がありました。先の見えない新規事業を担当することになり、非常に精神的なプレッシャーを感じていたようです。それで、仕事を自分で抱え込みすぎました。本部長経験のある自分がプレイヤーとも頑張っているのだから、つい要求が厳しくなった面もあったようでした。まあ、いい訳にはなりませんが理解はできます。ドラマのように完全にシロクロがつかないことが多いのが、職場の問題の難しい所です。

 

負のサイクルが止まらない

その後、直接指揮を取り事業の立て直しを図りました。しかし、派遣社員の何名かは辞めてしまいました。欠員した仕事を他のメンバーに振りつつ、新たな採用とトレーニングも行っている自転車操業です。新規事業に時間を取られてしまい、既存事業のマネジメントも滞りがちです。メンバーの善意に支えられて、なんとか持ち堪えている状況です。。。

 

悪い時に悪いことが続く

新規事業のゴールとして、社内で進んでる別プロジェクトと合流させる事を企んでいました。シナジーも発揮できるし、持続的な成長も出来るだろうと考えていました。プロジェクトの責任者にもネゴして道筋はつけていました。しかし、その別プロジェクト自体が頓挫してしまいそうだという情報が流れてきました。このプロジェクトは予算も人員もかなり割いているので頓挫することは想定外です。責任者から詳しく話を聞くと、構想設計をゼロから見直すことになってしまった。完成も一年以上伸びるとのこと。。。来春には合流することを目指していたので、完全に当てが外れました。泥沼に嵌りつつあります💦