クマ坊の日記

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【組織】footballと自律型組織

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週末のJリーグ、私が愛する横浜F・マリノスは勝ちましたね。3対2でアタッキフットボール全開でした。私がfootballが好きなのは競技の面白さもあります。また、個々のプレイヤーが局面局面、瞬間瞬間、自律的にプレイできないと、チームとしてもパフォーマンスが発揮できない競技である点も惹かれますす。なぜなら、ビジネスパーソンも自律的に働ける人が好きですし、個人に自律的な働き方を求める職場のほうが私は好きでもあります。ということで、今日は自律的な組織について考えてみたいと思います。

 

 

自律型組織って何だ?

自律とは「他からの支配や制約などを受けずに自分自身で立てた規範に従って行動することです。つまり、自律的な組織とは自分で仕事を作りだし、結果を含めて自らの責任において遂行するビジネスパーソンが集まる組織です。日本企業では従来あまり見られなかった組織形態です。従来は上位下達が基本でした。上司が管理し、指示、命令によって動く階層組織です。

 

自律型組織が求められる背景

 変化が激しい時代では、大本営が計画して指示を出している間に状況が変わってしまいビジネスに負けてしまうという理由があります。また企業に余裕がなくなったという側面もあると思います。企業にぶら下がる社員を雇用し続ける余裕はありませんよね。一人ひとりが自律して行動していることが求められるます。近年、大ヒットした本で「ティール組織」がありますが、まさに自律型組織をわかりやすく解説したものでした。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

 

 

自律型組織はどうした実現できるのか

上位下達の組織が自律型組織に変わることはできるのでしょうか?組織風土や文化を変えていくのは難しいですが、変われる企業のみが今後は生き残っていくように思います。変わるには少なくとも3つの点が鍵となるでしょう。

  1. ビジョン共有
  2. 支援型リーダー
  3. トップの率先垂範

 

ビジョン共有

ビジョン共有は「我が社が何をする企業なのか?」理念や行動規範が共有できている点が重要です。社是とかビジョンとかない会社は皆無ですが、どれだけ本気で実践しているかというと甚だ疑問です。従来はビジョンや社是以上に、終身雇用、年功序列などが求心力の役割を果たしていました。自律型組織は遠心力が働きます。そのためビジョン共有がより重要となります。

支援型リーダー

自律型組織に必要なのは支援型のリーダーシップです。サーバントリーダーシップとも呼ばれますね。一人の強力なリーダーがチームを引っ張るのではなく、メンバーの長所を引き出し支援していリーダーです。お互いを助け合うのが得意な日本人とは相性がいいリーダーシップのようにも感じます。

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トップの率先垂範

日本企業で一番問題があるのはこの点かもしれません。組織の風土や文化が変わるには時間がかかります。変化できずに途中で失敗する可能性もあります。経営者が我慢強く、率先垂範しながら、変革を支援できるか否かが重要です。当然、経営には株主からの短期業績の圧力ものしかかります。そんなプレッシャーを受けつつ、短期で結果もだしながら、中長期の変革も推し進めるのは難易度が非常に高いですから。大企業になればなるほど、歴史がある企業になればなるほど、経営者の力量が問われます。