クマ坊の日記

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【リーダーシップ】時代は「どうだ!」から「どうでしょう?」

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今日はリーダーシップのお話です。リーダーシップの研究先進国はアメリカです。そんなリーダーシップ大国で今変化が起きてます。

 

 

リーダーに求められるのは「謙虚さ」

「俺のものは俺のモノ!お前のモノも俺のもの!」と記憶に残る名言を残したのは、漫画ドラえもんに出てくるジャイアンです。ジャイアンは日本人ですが、アメリカの産業界のリーダーは近しいイメージがありました。一言で言えば、「強いリーダー」です。アメリカのドラマや映画を観るとよく分かります。のび太みたいなキャラ設定のリーダー役は私は見たことありません。そんなアメリカで、今、リーダーの資質として注目されているキーワードが謙虚さです。高い生産性を生み出しているチームのリーダーを分析すると、「謙虚さ」という要素が重要であるという研究論文が多数上がってきているためです。

 

リーマンショック以降、風向きが変わる

2000年代初頭のエンロン事件、そして2008年のリーマンショックでリーダーシップ研究は大きく舵を切ることを迫られます。ハーバードなどでエリート教育を受け、社会的にも結果を出し続けてトップまで上り詰めた経営トップが私利私欲に駆られたリーダーシップを発揮して世の中を滅茶苦茶にしたわけですから💦

 

前述した謙虚さ以外にも、オーセンティック・リーダーシップなどの理論も注目されるようになります。オーセンティックとは直訳すると「本物の」「真性の」とかの意味です。分かりづらいですね💦 少し分かり易く翻訳すると、「自分の強み弱みに真摯に向き合い、苦手なことは苦手と認めて周囲にオープンにしながら、メンバーから支持されるリーダーシップ」です。

 

従来のジャイアン型リーダーは、「俺様、優秀!困難を乗り越えるタフさと判断力と統率力があるんだぜ!どうだ、ワイルドだろ!」と公言して、自分の能力以上の仕事と権限を集中させて自滅していくタイプです。強引さが短期的な成功をもたらしますが、中長期的には失敗してしまいます。そもそも全勝できる人なんていませんから。今、注目されているのは「私はこんなリーダーです。スーパーマンではないのですが、Aはできます。Bはできませんがサポーターに回れますが、どうでしょう?」と謙虚な姿勢で周囲の力を引き出せるタイプです。

 

謙虚さを持つリーダーがアメリカで生き残れるのか?

アメリカのリーダーシップ研究で「謙虚さ」が注目されるのは喜ばしい事です。しかし、マッチョなリーダーシップを長年良しとしてきたアメリカ社会で、「謙虚さ」を持ち味としたリーダーが生き残っていけるのだろうか?という疑問も持ちました。人は社会構成主義的な生き物だと私は思います。他者がその人をどう捉えるかで、人間関係やその人の見方が決まるというか。

日本人にとって「謙虚さ」は馴染みがあり、だからこそ「謙虚さ」が美徳とされます。しかし、アメリカでは「謙虚さ」の価値観は日本ほど重きを持たれないでしょう。「謙虚さ」ではなく「自信のなさ」のように認知されるのではないかと思います。トランプさんが大統領に選ばれる国ですから。

まあ、それでも私は「謙虚さ」を持った人がリーダーになって欲しいなとは思いますが。どうでしょう?