昨日は娘の自由研究に関する記事でした。実際にはYouTubeを見ながら作成しました。後で振り返るとこの自由研究には、デザイン思考のエッセンスに溢れていると気づきました。今日は「デザイン思考」についてサクッと解説してみたいと思います。
デザイン思考との出会い
私がデザイン思考と出会ったのは一冊の本でした。タイトルがいいですよね。「The Art of Innovation」最初は本のタイトルだけでこの本を購入しました💦 また世界最高のデザインファームIDEOにも惹かれました。もっともIDEOなんて当時は全く知りませんでした。先入観がないからこそ、手に取ることができた本です。
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
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デザイン思考が台頭した背景
一言で申せば、「消費者、利用者起点で考える思考法」です。「消費者、利用者起点で考えるなんて当たり前じゃないか! 」と突っ込まれそうですが、ビジネスの世界では当たり前ではありませんでした。90年代までは極論すれば作れば売れる時代でした。作ればは極端ですかね。”良い製品を作れば”という表現が正しいですね。良い品を安く大量に!が合言葉でした。
しかし、2000年に入ると潮目が変わります。従来のようなプロダクト中心の発想や単純な定量的アプローチだけでは売れなくなりました。マーケットが成熟して、消費者の目が肥えたんですね。
売れない時代になると、企業はマーケティングに力を入れるようになります。消費者ニーズを掴むために「やれアンケート調査だ!」「やれインタビューだ」でも、調査をしても何一つニーズなんかつかめません。今では常識ですが消費者アンケートは仮説があって初めて役に立つものです。
そんな時代に、前述したデザインコンサルティングファームのIDEOやスタンフォード大学のd.schoolなどがビジネスの領域でのデザイン思考の有用性を唱えるようになって注目されるようになりました。
デザイン思考のマインド
デザイン思考には特徴的なマインドが4つあります。
- 徹底的に消費者、利用者視点
- ワイガヤ
- とりあえず作ってみろ
- アイデアに縛られない
次回、自由研究のダンボールガチャの作成から、4つのマインドについて説明したいと思います。