クマ坊の日記

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【人材育成】 反転学習が研修効果を高める

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今週は研修の効果測定と、研修転移についてのマニアックな記事を綴っています。今日は研修を設計する際の具体的な方法の一つである反転学習についてご紹介します。 

 

 

反転学習とは

反転学習、見慣れない言葉ですよね。でも企業の人材開発担当者の間では最近メジャーな言葉になってきています。2014年頃からアメリカで注目され始めた学習手法です。その名の通り、学習の中心だった講義の位置づけを反転、ひっくり返し、予習や宿題にするというのが特徴です。 

企業内で反転学習を取り入れる意義は、「自分で学べる知識は先に予習しておいて、みんなが集まった時はみんなが集まらないとできない討議や議論」をすることに集中できます。

近年のビジネスパーソンは必要な知識量やスキルが増加の一途をたどっています。例えば、管理職だけを見ても昔は部下育成とか指導の仕方、心構え程度で済んでいたものが、やれコンプライアンスだ、個人情報だ、ハラスメントの知識、ワンオンワン、事業戦略、会計、マーケティング・・・と書ききれないぐらいです。これらを1日や2日の研修内で消化することは不可能です。かといって研修日数は増やせない。自分の仕事がまわりませんから。そこでいかに研修の教室外で学ぶかと言うことは合理的なのです。

ちなみに、医学の学習ではこの反転学習がよく用いられます。医療技術の発展のスピードは日進月歩ですから。

 

反転学習で研修効果が高まる

前述した通り反転学習は効果がありますが、もうすこし掘り下げて説明するとメリットは4点です。

  1. 事前に情報提供することで、研修へのモチベーション、問題意識が高まります
  2. 事前に勉強することで、研修ではグループ討議などの協調学習に集中できます
  3. 受講者のレベルを合わせることが可能です
  4. テストとセットとすることで、受講者の理解度を把握しながら研修を進めることが可能です

反転学習の課題

いいことづくめのように見える反転学習ですが課題もあります。ビジネスパーソンで勉強が好きな人ばかりじゃありません💦 会社から指示があれば反転学習を社員は実施しますし、いやいや勉強したとしても、反転学習しなりよりは効果もあります。でも、貴重な時間を費やして勉強するなら意欲的に取り組める内容が望ましいです。研修効果が高まると言われても事前課題で本10冊も読んでこいといわれても引きますよね💦「いかに楽しく反転学習を提供できるか」もプロのコンサルタントファームの腕の見せ所でもあります。楽しく勉強できるのが一番です。