前回の記事でデザイン思考が求められる理由について解説しました。今日はデザイン思考で重要なマインドについて、娘の自由研究の体験から解説してみたいと思います。
徹底的に消費者、利用者視点
自由研究を娘と考えた時、話あったのは「面白いモノ」「ともだちが喜ぶ遊べるモノいい!」がいいとのこと。私は最初、「パパッと片付ければいいんじゃない」というまるでやる気のない発言をしていました。ごめんよ娘。
テーマが決まったところで、youtubeで検索です。便利な世の中ですね。いくつか映像を見ていくなかで、「これ作りたい!」と決まったのがダンボールガチャでした。
ワイガヤ
ワイワイガヤガヤ、娘とコミュニケーションをとりながらデコレーションやガチャガチャの中身を決めていきました。「お菓子入れたらいいんじゃない」「アクアビーズを入れる」とかどんどん発想が膨らみます。
とりあえず作ってみろ
結論も出ないままとりあえず作ってみることに。ガチャガチャの機構とかをつくっていくうちにテンションが高まります。それに伴い、つくってみて初めて思いつくアイデアとかもあるんですね。今回の自由研究では⭐️でデコレーションするとか、ガチャの白と黄色のデザインとか。
アイデアに縛られない
これは最初に決めた方針に縛られないこと。ダンボールガチャを作る前は、ガチャガチャの中身はオマケのようなモノだと考えていました。でも途中で、目覚ましテレビの占いに娘が嵌っていたため「うらないガチャ」というアイデアが生まれました。
ビジネスの世界では実践しづらい
4つのプロセス思考マインドは難しいことは何一つありません。子供の自由研究でも実践できることですから。でもこれがビジネスの世界になると簡単にはいきません。消費者視点と唱いながらもプロダクト起点、自社の技術やシーズ起点で商品・サービスを考えてしまいます。
ワイガヤもできません。関係者の意見を聞くのですが異見をぶつけることは苦手です。そのため最初は尖っていたアイデアも、商品ができた頃には、アイデアの原型がわからないなんてこともザラにあります。
大企業になればなるほど「とりあえず作ってみる」ことはできません。市場に出る前に、社内の御前会議がありますからね。きっちりちゃっかり作ってしまいます。
また一つのアイデアや方針から転換できないのも、真面目な日本企業の強みであり、弱みでもあると思います。