クマ坊の日記

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【ビジネススキル】社外プレゼンは一枚6秒

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私の生業は企業の人材育成支援です。イメージしやすいのは、管理職研修や新入社員研修でです。研修の中では、PowerPointを使って説明する場面が多いです。まるで、大人相手に紙芝居を話しているような気分にもなります。研修受講者は不特定多数。しかも、本人は研修を望んでいないのに参加して場合もあるので、いかに興味を惹いて飽きずに参加してもらうのが大事になります。今日はそんな環境下で私が身につけた社外プレゼンの技についてお伝えします。

社内プレゼンの資料は絞り込む

社内のプレゼンも社外のプレゼンも基本的な考えは共通ですが、聞き手のレディネスが大きく違ってきます。社内のプレゼンは前提や背景を聞き手も共有している場合がほとんどです。ですから、情報を絞り込んで説明するようにします。プレゼンでは、最重要な話しかしませんから、聞き手に疑問が生まれます。それら疑問に関しては、質疑応答の時間に補足資料等を使って的確に回答していけばいいだけです。社内プレゼンが下手な人は、情報過多でプレゼンが複雑になり、聞き手は消化不良を起こすパターンです。

 

社外プレゼンは一枚6秒

社外プレゼンは、前提や背景を初めて聴くパターンがほとんどです。そのため情報を絞り込みすぎると、相手の心を動かすことができません。社外プレゼンはいかに相手の感情に訴えかけるかが重要になります。一枚のスライドで相手の興味を惹きつけるのはせいぜい30秒。それ以上魅せると聞き手の興味関心は離れていきます。そのため、社外プレゼンでは一枚のスライドを見せる時間をできるだけ短くして、テンポよく魅せていく必要があります。しかし、どんなにシンプルでも一枚のスライドを理解するのに、3秒はかかります。そのため、スライド一枚につき魅せるのは6秒ぐらいが良いように考えます。結果、スライド数は社内プレゼン時よりも増える傾向です。ここに社外プレゼンが難しい理由があります。スライドの枚数が増えると、焦点の絞れていない散漫な説明に陥ってしまいがちだからです。その為、より一層盛り込むべき情報を取捨選択する意識を持つことが求められます。

 

取捨選択は聞き手目線

では、情報を取捨選択する上での基準はなんでしょう?それは聞き手の目線です。言い換えれば、聞き手の関心事です。聞き手の得になるから、相手の得を説くから社外プレゼンな訳です。つまり、資料を作る前に聞き手について理解を深めないと良い社外プレゼンはできないという事でもあります。