クマ坊の日記

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【ビジネススキル】三人寄れば文殊の知恵の発動条件

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三人寄れば文殊の知恵という言葉があります。「凡人でも三人集まって相談すれば、素晴らしい知恵が出るものだと」いう意味です。しかし、実際のビジネスの場ではそうでもない場合も多かったりします。今日はアイデアの創出について考えてみたいと思います。

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イデアは新結合

イデアというのは、ゼロからイチを生み出すものもありますが、多くは既存のアイデアを掛け合わして生まれます。だから、三人寄れば文殊の知恵は理に適っています。昔の人も経験則で一人で考えるより、三人で考えた方が良い知恵が浮かんだことから支持されてきた言葉なんだと思います。また、三人の数字が絶妙です。その人数を越えるとコミュニケーションが複雑になるのでまとめるのが難しくなります。このように、三人寄れば文殊の知恵という言葉は理に適っている言葉ですが、実際のビジネスの場では、良い知恵やアイデアが浮かばないことも多々あります💦 三人で考えれば、確かにアイデアの数は一人より格段と創出できます。アイデアを生み出すには数は重要です。しかし、数は生まれるが、なかなかイケてるアイデアまで辿り着かす途方に暮れた経験を持つビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。

 

三人寄れば文殊の知恵の発動条件

三人集まれば良い知恵が生まれるというのは幻想です。この言葉が発動するためには一つの発動条件があります。それは、「問題意識を持っている人が三人集まる」ということです。自分ごととして、問題を捉えているかどうかです。しかし、現実は人によって問題へのコミットメントはバラツキがあります。そもそも、職場では仕事として問題解決が上から降ってくることも多いです。いきなりメンバーに問題意識を持て!と迫っても難しいのが実際です。そのため、この問題意識を醸成するための下準備が重要になります。下準備とは人選や情報の共有、アジェンダの作り方等を指します。特に人選は重要です。どんな経験や知識を保有するかに加えて、志向性や興味関心がどこにあるかを理解しておく事が大切です。

 

集合知に期待し過ぎない

問題意識を持つ人々が集まった時は、集合知は力を遺憾無く発揮します。しかし、前述した通り、その力を発揮するためには発動条件があります。そして、会社組織の中だとその発動条件が難しいケースも多々あります。だから、三人寄れば文殊の知恵に期待し過ぎない事も大切です。