クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】組み合わせで人を伸ばす

f:id:kumabou2016:20200727070349p:image

連休はのんびりできました。自然の中に身を置くのは気持ちいいですね。さて、今日は連休前から気になっていた部下の話です。

 

 

  秀才タイプなCさん

ある重要な仕事を部下のCさんに依頼しています。Cさんは優秀な課長です。とにかく頭の回転が早くて、どんな業務も卒なくこなす秀才タイプです。野球選手に例えると、コンスタントに2割8分をキープするタイプです。2割8分をキープできればたいしたものですが、3割を超えれない所が微妙だったりします💦 3割を超えられないのは、その優秀さが邪魔をしているように見えます。頭の回転が早いから、合理的に考え過ぎてしまい無駄な仕事を排除していきます。生産性の側面では正しいのですが、クリエイティブな側面からすると誤りでもあります。一見無駄のように見えることの中にヒントが埋もれていたりするからです。

このブログでもご紹介しているように、人材育成に関しては様々な理論が存在します。それらを理解しておく事は、仕事をする上で多いに役立ちます。しかし、それらの理論は複雑な仕事や、複雑な人という存在のごく一部を説明しているに過ぎないことを忘れてはいけません。Cさんは勉強家で様々な理論に精通していますが、それ故に結論をショートカットして導こうとしがちです。でも、実際の仕事や人はとても矛盾した存在で理論通りにはいかないものです。勿論、Cさんもそんな事は百も承知です。でも、成功体験は強力で分かっていても仕事の仕方は変えれないものです。

 

新しい成功体験をデザインする

そこで、今回の仕事はCさんとHさんで組ませて取り組ませることにしました。HさんはCさんと同じく課長ですが、少しキャリアが長い人物です。バランスがよく、現場経験も豊富でユニークな視点と実行力をもつ優秀な人材です。細かいことは苦手な点が弱みです。Hさんの現場の泥臭い仕事の進め方は、Cさんに刺激になるのではないかと考えました。Cさんの卒のなさは、Hさんの大雑把な部分を補完してくれるでしょうし。ただ、1つの案件を課長2人を組ませて取り組ませるのは異例です。指示をだしたときは2人とも「なんで?」という表情でした。Hさんにはストレートに今回の背景をお伝えしました。「今回の仕事は重要であること。持ち味が違う2人が組む事でアウトプットの質も高まると考えている事。Hさんと仕事させる事でCさんの成長に繋がること。Hさんにとっても、以前から興味があると話していた案件なので本人のキャリアアップにも繋がること」。Cさんにも同じ趣旨は伝えました。もちろん、育成云々の部分はオブラートに包みながら伝えましたが。2人とも優秀だし、我も強いからプロジェクトは侃侃諤諤でしょう。でも、対話を通して新しいアイデアも生まれるし、2人にとっても良い経験と成長に繋がると考えています。まあ、私の願望なんですけどね。どうなるか様子をしばらくみたいと思います。