前回、PIXAR社のリーダーシップと題して、コレクティブ・ジーニアスと言う考え方を解説しました。。今日はそのPIXARに関する書籍をご紹介します。タイトルは「PIXAR 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」です。
この本はビジネス書のコーナーに置いてありますが、ビジネスに全く興味がない人にもお勧めです。単純に物語としても楽しめます。
著者はローレンス・レビーさん。PIXARの最高財務責任者です。まだ、トイストーリーが誕生する前にスティーブ・ジョブズに誘われて転職してきました。今でこそ、PIXARは世界一のアニメーション会社ですが、当時は金はない、ビジョンも戦略もない企業でした。そんなナイナイづくしの会社に転職してきた著者が、裏方担当として、スティーブ・ジョブズと現場の板挟みにあいながら会社を切り盛りしていく姿がイキイキと描かれています。実写で映画化かドラマ化して欲しいほどユニークな体験です。
この本を読んでいると、スティーブ・ジョブズは調子乗りのオジサンのようにも見えてきます💦 後から学者が研究してまとめると、戦略とかリーダーシップのように綺麗に纏められますが、そこにあるのは私達の日常と変わらない人間模様だったりします。PIXARに関する書籍はたくさん出版されていますが、オーナーでもなく制作現場でもなくコーポレートの視点で描かれているのが興味深かったです。ビジネスパーソンはもちろん、PIXAR好きな方にもお勧めの本です。
