昨日は私の異動のお話でした。異動と必ずセットで発生するのが引継ぎです。今日はビジネスパーソンの引継ぎにいて考えてみたいと思います。
目次
引継ぎの苦い思い出
私には引継ぎの苦い思い出があります。引継ぎを受ける時に、前任者がどんな仕事をしていたかが如実に分かります。引継ぎの仕方がお粗末だと、その情報はあっと言う間に社内に流通します。さらに尾ひれもついたりしますしね。そういう積み重ねがその人物の社内評価を形成することになります。逆も然りです。
不本意な異動の時
不本意な異動を命じられる人もいるかと思います。せっかく準備を整えて成果が上がる前に異動し、後任に手柄をもっていかれるとか。ただ後任に手柄なんてくれてやればいいんです。会社という組織はいい加減なようで良く観ています。誰の頑張りで成果が生まれたかは分かっています。だから財産を残すぐらいが丁度いいです。普通に引き継いだだけでは仕事してないように勘違いされることもあります。負債を残した日には、ずっーと言われ続けますから。
引継ぎ書類の作成
引継ぎが大事だと語っていながら、書類の作成は私は最小限に留めます。仕事の概略の説明ぐらいです。そういう事ができるのは日々の活動を記録して常にオープンにしているからです。会議資料や議事録は勿論のこと、日々の活動記録もシステム上に掲載しています。これは私だけでなく部下全員に義務づけています。勿論、お客様の機密情報や個人情報は見えないようになっています。
この記録は日々のマネジメントで利用していますが、引継ぎの時も役立ちます。引き継ぐ方も「何が分からないが分からない状態」だと思います。でもいざ着任して仕事を始めると、知りたいのはプロセスやディテールだったりします。記録がなによりも参考になります。
定性情報も引継
部下が異動する際は、赴任先の上司に挨拶しときます。その際にその部下の長所と課題も伝えます。長所8割、課題2割ぐらいのイメージで。受け入れ先の上司もどんな人物なのか興味ありますから。部下は上司を3日で判断できますが、上司は部下がどんな人物かを理解するのに時間かかります。元上司としては部下には新天地でも活躍して欲しいですから。
営業であれば顧客の定性情報も伝えてあげるといいですよね。どんな志向性の持主なのか。趣味や経歴。意思決定のスタイルとか。
酷い引継ぎを受けた時
頭に来ますよね。人間だからそんな時は不平不満をぶちまけていいと思います。でも、引きずらないこと。腐らないこと。自分の貴重な資源である時間を無駄にするだけですから。前任者がひどい時はチャンスだと思うようにします。ビフォーアフターが如実ですから。苦労する分、得られるものも多いはずです。逆に前任者が良い仕事振りをしている方が後任は成果を出すのが大変だったりします。まあ、でも「立つ鳥後を濁さず」が一番ですね。