どんな職種でも問題解決=仕事といっても過言ではないと思います。お客さまのお困りごとを解決する、新商品の開発、コストダウン・・・。職場の問題を発見する記事についていくつか書いてきたので、今回は対策を実行する際の留意点について書いてみたいと思います。
目次
可能な限りの選択肢を用意する
解決すべき問題が見つかったら、次にやるべきことは解決のための選択肢を多くだすことです。A案しかありませんだと、それがこけたら終わってしまいますから💦 対策案を考える際に大切なことは「質より量」です。施策の有効性の評価は後回しです。とにかく数を多くだすことを意識しましょう。
目標を150%達成できる施策を抽出する
施策を抽出する際には、目標を100%達成するための施策ではなく150%、130%達成できる施策を抽出することをお勧めします。だいたい計画って90%、95%は達成できるものです。みんな真面目に仕事しますから。でも、最後に様々な要因で失速することがほとんどです。計画の段階から失速することも想定して施策を考えることが大切です。
成功事例、失敗事例から有効策を検討する
職場の問題解決のテーマの多くは、過去に取り組まれたものが結構多いのではないでしょうか。過去に何度も取り組みながら失敗し続けたもの。改善はされたがさらなるレベルアップを求められるものなど。具体的な施策を考える前に、過去に同様の課題に取り組んだことがないかを振り返り、類似した事例があれば、その時の成功要因や失敗原因を分析することも大切です。また職場ですでに課題に対して上手く対処している人もいると思います。ハイパフォーマーを徹底的に真似てみるのも有効です。
ゴールまでのステップを分解する
有効そうな対策立案を抽出しても実行できなければ絵に描いた餅です。具体的にどのような順番で取り組めばいいのかをスケジュールに落とし込まなければいきません。この計画の立て方はセンスが問われます。細かくしすぎてもやらされる方は窮屈ですし、大雑把すぎると「この計画大丈夫?」と不安を感じてしまいます。計画の内容によるので一概にはいきませんが、5〜7ステップぐらいがいいように私は思います。
リーダーがまずは試してみる
具体的な施策に目処を立てた後に、私はまず自分でトライアルするようにしてみます。いいアイデアだと思っても実際やってみないとわからないこともありますから。それに自分自身が自信を持てるアイデアでないと、メンバーに自信を持って指示できませんから。メンバーもリーダーが率先垂範している姿を見れば納得してくれますしね。
ダメだと思ったら素早く撤退
いいアイデアだと思っても、「こりゃダメだ」と思ったら私はすぐ撤退します。時間は貴重なリソースですから。確率が低い施策にメンバーの労力を浪費するのは罪深いです。だからこそ対策立案の初期段階で数多くの選択肢を考えておくことが大切なんですね。