クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】問題解決は結果を出すことが1番大切だけど、忘れられ易い

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私の生業は企業の人材育成支援です。イメージしやすいのは、企業内で実施される管理職研修や新入社員研修です。今日はお客様から問題解決についてご相談を頂いた時のお話です。

解決案より実行力

お客様から、次のようなご相談を頂きました。「我が社の管理職は問題解決力が弱い。モグラ叩き的な解決策が多い。ついては、MECEやロジックツリー、演繹法帰納法について教えて欲しい」という依頼でした。もちろん、これらは職場の問題解決を考えるにあたって役立つ知識です。しかし、一つ忘れられがちなのは、どんなに素晴らしい問題解決策を立案しても、実行されなければ意味がないという真理です。

成果=解決策✖️実行力

問題解決の成果は、解決策と実行力の掛け算です。問題解決の実行を軽視していると、どんなに素晴らしい解決策を描けたとしても、成果はゼロです。そして多くの職場の問題解決が進まないのはこの実行力に原因があったりします。問題解決の実行には、多くのリソースを投入します。実行を軽視していると、このリソースの投入が小出しになりがちです。すると解決できるものも解決出来ません。また実行する際に新たな障害が発生するのもよくあることです。職場の問題は、過去も誰かが同じような解決策を考えていることが多いです。それでも解決出来ずに残っていると言うことは、実行を阻む何があるわけです。

技術的な問題より適応問題

実行を阻む壁が、技術的な問題であれば、解決のしようもあります。一方、技術的な問題ではなく、人の考え方や見方に起因する問題だと難易度は増します。このような考え方や価値観に起因する問題は適応問題なんて呼ばれます。適応問題は他者への説得やリーダーシップが関係します。と言うことで、社員の問題解決力を向上させたかったら、いわゆるコンセプチャルスキルだけでは十分ではなく、説得やリーダーシップもセットで学習しなければ効果は限定的になってしまいます。