クマ坊の日記

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【マネジメント】両利きのマネジメントを期待するなら、給料は倍増した方がいい

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マネジメントの目的を一言で定義すると、「機会損失を最小化すること」です。いかに与えられたリソースを無駄なく活用するかが、極論すれば全てです。これは昔も今も変わらないのですが、近年はよりその傾向に拍車がかかっているようにも感じます。今日はマネジメントに関する雑感です。

両利きのマネジメントへの期待が高すぎる

コロナ禍や環境問題、ウクライナでの戦争等を通じて経営者は外部環境の不確実性さを改めて実感されている人が多いように思います。コロナなんて想定外の極みなわけですから。多くの企業が現在のビジネスモデルが10年後も安泰だと考えていないでしょう。既存事業が機能している間に、新しい飯のタネを見つけて成長させたいと考えています。しかし、簡単に新たな飯のタネは容易に見つからないし、綺麗な戦略を描いても現場が実践できなければ机上の空論です。各社の管理職に関するアンケート調査を眺めていると、昨年から急上昇している項目として、「イノベーション」が目立ちます。現在のビジネスを回すだけでなく、新しい価値創造を期待されているのが透けて見えます。既存事業を磨きながら新規事業を探索する両利きの経営に注目が集まっていますが、現場を預かる管理職にも両利きのマネジメントが期待されるということなのでしょう。

管理職の年収は倍増していい

厚生労働者から発表されている、令和3年の管理職の平均年収を眺めると、部長級で577.9万、課長級で476.3万となります。はっきり言って安すぎます。一部上場企業だと課長級で1000万前後だと思いますが、それでも両利きのマネジメントを期待するなら、まだ安いと思います。マネジメントの本来の機能は、機会損失を最小化することです。つまり大前提としてビジネスモデルが安定していることになります。しかし、現在、経営者が管理職に期待している「新価値創造やイノベーション」はマネジメントの領域を越える内容です。それを求めるのであれば、今の管理職の平均年収は低すぎるすように見えます。優秀な人材が管理職やってみたい!と思わせるような処遇も今後は必要だと私は考えます。