今日は本のご紹介です。昨年末に岡本太郎展を訪れました。昔から岡本太郎さんの作品も生き方も好きでした。今日はそんな岡本太郎さんの一冊です。
個人的には社会人としてキャリアを歩み始めた時に、「自分の中に毒を持て」は私のバイブルでもありました。20年の時を経て、再び岡本太郎さんの著作を手にして読んだのですが、改めてその偉大さを感じます。それと共に自分の未熟さも実感しました。自分なりにはそれなりに成熟してきたつもりですが、思いっきり頭殴られた感じです。
好きな文章ばかりですが、「孤独がきみを強くする」の中で特に印象に残った文章を紹介します。
逃げたくなったら、挑め。
むなしい、どうにもならない中にいて、
弱気になって逃げようとしたら、
絶対に状況に負けてしまう。
逆に、挑むのだ。
無目的に、まったく意味のない挑み。
それこそが僕の生きるスジだった
弱いなら、弱いままで進めば、勇気が出てくる。
憂鬱感や不安のない人間なんていやしない。
自分を大事にして、かばおう、うまくやろう、傷つきたくない、
そう思うから不安になるんだ。
もし自分がヘマだったら、"ああ、おれはヘマだな"と思えばいい。
もし弱い人間だったら、''ああ弱いんだな"でいいじゃないか。
弱いからダメだとか、どうしてこう弱いんだろうと嘆いて、
自分自身を責めることで慰め、ごまかしている奴が多いんだ。
そういうのは甘えだよ。
もっと平気で、自分自身と対決するんだ。
こんなに弱い、なら弱いまま、ありのままで進めば、
逆に勇気が出てくるじゃないか。
個性的であることを怖れるな
みんな個性的であることを怖れる。
そのくせ、ちょっとひねって、自分をいささか生かそうとする。だから、萎縮しながらお互い殺しあってしまうんだ。
遠慮しないで、もっと好きな色をひらききればいい。
どんな色だって、色自体に良い色も悪い色もありはしない。
自分のほんとうに好きな色調を、平気で、
自信をもって生活に押し出すと、これが輝いてくる。
それぞれの個性が、楽しくぶつかりあえば、
全体にハーモニーが浮かび上がる。