クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【book】The First SLAM DUNK re:SOURCE

f:id:kumabou2016:20230109103043j:image

本屋で、The First SLAM DUNK re:SOURCE を見つけて即買いしてしまいました。この本は映画の土台となった、井上先生とスタッフの膨大な絵と文字のやり取りが収録されています。井上先生のロングインタビューも掲載されています。そのインタビューの一節がとても気になりました。

テーマを探る日々が始まる。喫茶店で思考を巡らし、日常生活のアイデアをメモに書き留める。その中、書店でとあるワードが目に留まった。「書店に並んでいる本を眺めていたら『あなたの中のリーダーへ』というタイトルが目に飛び込んできた。その本自体は読んでいないのですが(笑)タイトルの言葉がすごく引っかかって」その瞬間、隠れていた思いが姿を現した。「そう、一人一人が一歩でいいから前へ出ることで変われることを描きたかったんだ。痛みを経験して、それでもなお一歩前へ出て殻を破る。この視点こそ、今自分がやる意味になる

SLAM DUNK は学生時代時代、夢中になって読んだ漫画です。その時の印象は、目の前を一瞬にして駆け抜けていく青春ストーリーでした。目の前の一瞬に全力を尽くす主人公達に私は魅了されました。今回、映画を鑑賞した時、基本ストーリーは変わらないのですが、感想はTHE First なわけです。それはまるで本物のバスケを観ているような映像が初めての体験だったこともあるのですが、それ以上に宮城リョータにフォーカスすることで、漫画では焦点が当たらなかった影の部分、挫折の痛みの部分も描ききっていたのが影響しているように感じました。従来の漫画の良さを残しつつ、違った角度からも観客にストーリーを見せているから、THE Firstという言葉がしっくりくる、初めて出会った感覚になるのかなと思いました。何時間でも語り尽くせぬ、素晴らしい映画です。