クマ坊の日記

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【ビジネススキル】コンサルタントのノートの取り方

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ビジネスパーソンはメモを取り機会が多いかと思います。私の生業である人材育成は形がないサービスなので、事前の打ち合わせが生命線です。ですからメモの取り方、ノートの書き方については試行錯誤してきました。今日はノートの書き方について考えてみたいと思います。

 

学生時代とビジネスパーソンのノートの違い

学生時代とビジネスパーソンのノートの違いは「目的」にあります。学生時代はインプットのためにノートを書きます。一方、ビジネスパーソンは仕事でアウトプットを出すためです。コンサルタントはアウトプットで飯を食べているので、ノートの取り方はコンサルタントにとって必須のスキルです。

 

事実と意見を区別して書く

お客様と打ち合わせする際は必ずノートに発言内容を記載します。その際、注意するのは事実と意見を区別して記載することです。私の仕事である人材育成は形がありません。製品のようにスペックが明確であれば問題ないのですが、無形のサービスのため、初めのボタンを掛け違えるととんでもない事になります。事実をメモする際に留意する点は数字等は確認しながら正確にメモすることです。意見に関しても、ニュアンスを含めて出来る限り正確にメモします。だからメモする際は、発言内容は深く考えず、一言一句漏らさないことに集中します。

 

質問しながらポイントを探る

お客様からの話が終わったら、ノートを見ながら質問をしていきます。まずは、事実の再確認。記載漏れや謝りがないかを確認していきます。次に抽象的な言葉を具体化していくような対話を進めていきます。例えば「うちの会社は風通しが悪いから、コミュニケーションの研修をしたい」という話なら、風通しが悪いと感じるのは、どんな現象からそのように感じるのか?コミュニケーションとは何を指すのか?手を替え品を替えながら質問していきます。たいていは、話す側も問題が明確になっていません。問題が分からないから、専門家に相談するわけですから。質問をしていくと、繰り返し出てくるキーワードが出てきます。キーワードを丸で囲んで強調します。

 

対話しながら仮説をつくる

対話しながら、ノートにメモを取りながら、コンサルタントは仮説をつくります。過去の経験、メモに書かれた文字を見ながら、短い時間に何パターンもの仮説を頭の中に描きます。そしてお客さまとの対話を通して、仮説を再構築しながら絞り込みます。メモに強調点に記しをつけたり、キーワードを書いたり。だから、大抵ノートはかなり汚くなります💦 

 

漏れなくダブりなく検証する

帰社後に改めてノートを見直します。ノートに書かれたメモを手がかりに、お客様との対話を振り返ります。また、記載内容を整理します。整理する際は、漏れなくダブりなくでチェックします。聞きそびれたことはないか、確認すべきことはないかを確認します。

 

ストーリーを紡ぐ

最後にノート上でストーリーを紡ぎます。問題点から解決までのストーリーです。このストーリーができた瞬間は快感です。ストーリーを描くとは図解化することです。優れたコンセプトを描けると、ストーリーは自然と紡がれます。