クマ坊の日記

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【人材育成】振り返りは、いきなりストライクを狙わない

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昨日は失敗体験の振り返りについて考えて見ました。主体に取り組んだ失敗であれば成長に繋がるし、上司が振り返りを支援する時は、部下と並んで同じ目線で問いかけることが重要だと書きました。今日はもう少し技術的なことについて考えてみたいと思います。

いきなり革新を振り返らない

部下育成に意欲があり、人の成長には経験と振り返りが重要であることも理解し、部下と並んで同じ目線で問いかけようとも考えている。これで完璧な部下育成ができそうですが、最後のピースはどのように振り返るかです。いきなりどストライクで、「何が原因だったと思う?」「次はどうする?」なんて聞いたらもったいないですよ。深く振り返るには、準備がそれなりに必要です。

 

事実から振り返る

まず問いかけるべきは、「どのような時系列で、どのような考えで、どのように活動したか?」「その時、どう感じた?」などまずは、事実を確認しながら、次に部下の感情に共感し、そこまでできたら原因分析と対策について振り返ります。成功体験でも失敗体験でも本人は冷静に状況を整理できていないのが普通です。人は自分の見たいもの、聞きたいもの、だけを無意識に選んで解釈する生き物です💦

また、「自分が駄目なんだ」と否定的な感情に支配されていると、意思決定が歪められたり、リフレクションを妨げることもあるからです。

つまり、「事実を確認する」→「部下と共感する」→「経験を評価し対策を考える」という手順を踏むとより効果的な育成に繋がります。