クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】部下に3年間同じ仕事だけさせてはいけない

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私の生業は企業の人材育成を支援することです。イメージしやすいのは、管理職研修や新入社員研修などです。今日は管理職の仕事である部下育成についてです。リモートワークが続き、部下と直接会う機会がないと育成するなも大変ですが、この状況下でも実践する他ないですね。

 

 

優秀な人と優秀な管理職の違い

コロナ禍であろうと、なかろうと変わらないことがあります。管理職は部下育成をしなくてはいけないという事です。そうでないと、管理職はずっーと優秀な人のままです。優秀な管理職にはなれません。自分がやった方が早い病にかかると、自分が疲弊するだけです。部下を育成して、自分の仕事を担当してもらい、自分は更に難易度の高い仕事に取り組むというのがセオリーです。

 

成長の原資は経験

人の成長の原資は経験です。ロールプレイングゲームでも経験値を稼いで成長していきますよね。少年ジャンプの王道系漫画も段々と主人公が対峙する敵が強くなり、それを乗り越えていきますよね。ビジネスパーソンも同じで新しい仕事の経験が成長には欠かせません。だから、部下に3年間同じ仕事しかさせていない管理職は要注意です。部下に新しい仕事をさせると、手戻りも多くなる可能性が高く短期的には職場の負荷が高まります。しかし、長期的に見れば生産性は高まりますし、管理職も新たな仕事に挑戦できるので自身の成長にも繋がります。

 

崖から落とす前に、期待を必ず伝える

ただし、いきなり崖から落とすように新しい仕事を任せてはいけません。昭和や平成であれば、「自分の力で這い上がってこい!」のストロングタイプも通用しました。当時は時間的な余裕もあったし、周囲にお手本になる先輩もいました。しかし、現在は仕事がより細分化され個業化しています。さらに、リモートワークで周囲の仕事も見ずらくなっています。この状況で十分な説明もせずに、新しい仕事任されたら「なんで私だけ?」と不信感に繋がります。新しい仕事を任せる時は、職場とキャリアの視点の両方から、管理職は説明しなくてはいけません。また、新しい仕事を担当するにあたって、メンバーが抱く不安についても良く聞き、必要なアドバイスも与えなくてはいけません。

 

振り返りで寄り添う

新しい仕事がスタートしたら、定期的に振り返りを行いましょう。本人の振り返りを促し、管理職からは仕事ぶりがどのように見えているかも伝えていきます。大前提はまずメンバーの話をしっかり聞いてください。フィードバックは良い点を3点伝えてから耳の痛いことを1点伝えるのが理想的です。ネガティブな内容はポジティブの3倍のインパクトがあると言われていますから。最後は次回までの改善点や課題をメンバー本人に語らせてフィニッシュです。振り返りは、記録し次回のフィードバックの材料にします。手がかりますが、育成なんてそんなものです。もちろん、これだけ手をかけても管理職が思い描くような成長曲線にならないのが普通です。根気強く付き合うのも大事なポイントです。