クマ坊の日記

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【マネジメント】明日を創る仕事

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私は現在、仕事で稀有な経験をしています。明日の新商品を創る仕事、今日の飯の種を稼ぐ現在の仕事、そして昨日までは稼いでいたが化石化した事業から撤退する仕事です。どんだけ我が社は人がいないのか?とも思いますが。個人的には今の状況を楽しんでいます。今日は明日を創る仕事のお話です。

 

 

明日を創る

ゼロから1を創る作業です。会社からは儲かるビジネスを期待されていますが、そんな事は知ったことではありません。こんな発言は社内じゃできませんが💦 お客様に役立つ商品・サービスしか考えていません。お客様の課題にどこまでフォーカスできるかがポイントです。その為に、行っていることはお客様をよく観察することと雑談すること。やっていて悩むのは、顧客の課題なのか、私が願う顧客の課題なのか考えている最中に混乱してくることです。もちろん、私1人で考えないでスモールチームで仮説を構築していきます。仮説を創る際で意識しているのは、スクラップ&ビルドを繰り返すこと。特に躊躇なくスクラップします。工程が進むに連れて、商品開発の方向性をビボットするのが難しくなります。だから、最初の仮説づくりは大切になります。

 

周囲からのプレッシャーの防波堤になる

新商品・新サービスの開発は社内からのプレッシャーにさらされます。経営からは財務的な成功を期待されます。他部門からはお手並み拝見という好機な目で見られます。自部門の他のメンバーからは、今の仕事にもっとリソースを割いて欲しいという無言のプレッシャーがかかります💦チームのメンバーへの風当たりが強くならないようにしなければなりません。経営には定期的に報告を入れることで安心感を。他部門からは目立たないようこっそりと。自部門に関しては、私自身が今日の仕事もハードにこなすことで心配させない事を意識しています。

 

新しいアイデアの多くは社内で潰される

古今東西を問わず、新しいアイデアは社内で潰されます。フィルム会社がデジタルカメラに対応できなかった等、実例を挙げたらきりがありません。自分たちの規範や考え方から外れるものは評価できません。だから、会社を変えるには、若者、馬鹿者、他所者が必要なんて言われます。その会社に染まっていない若者、その会社で異端扱いされている馬鹿者、他の会社からきた他所者です。とても要点を抑えた視点ですが、それだけでイノベーションが起きないのが日本企業の組織の世界です。

 

敵を作らず、こっそり、流行りに乗る

新商品・新サービス、新事業はともすれば既存商品・サービス、既存事業とコンフリクトを起こします。でも、私はその事を声高に喧伝することはしません。余計な敵をつくらないに越したことはありません。流行りに乗るも意外に効果的。今であればDxやSDGsに関する新商品や新サービス、新事業に関する旗を掲げれば社内で反対されることはないでしょう。誰も分からないから、反対しようもありませんし。したたかに、使えるものはなんでも使い倒すぐらいで丁度いいです。

 

開発者自身がこの状況を楽しむ

一番大事なのは開発者自身が、この状況を楽しめるか否かなような気もします。ゼロから1を作り出すので、胃が痛いことの方が多いのですが、その経験すら楽しむという感じでしょうか。久しぶりに仕事でゾーンに入った感覚を味わえました。仕事でこういう感覚を味わえる自分は恵まれてるなと感じます。

 

次回は今日の飯の種を稼ぐ話をしたいと思います。