クマ坊の日記

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【マネジメント】ボトルネックが上司の場合は驚くほど多い

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前回は職場の問題解決について記事を書きました。ボトルネックを解消することが効果的だと言うお話でした。ボトルネックになるのは、設備だったりキャッシュだったり多様ですが、意外に多いのは上司だったりします。

 

ボトルネックとはなんだ?

ここで改めてボトルネックについて解説します。ボトルネックという言葉はサプライチェーンマネジメントで使われるTOC理論、日本語だと制約理論で提唱された言葉です。ビール瓶をイメージしてください。瓶の中にビールが満たされていても、その瓶から一定時間に放出される量は、瓶の首の部分の大きさに制約を受けますよね。工場の製造工程も同じで、生産性が低い工程があると、アウトプットはその工程の制約を受けるというものです。「そんなの当たり前じゃないか!」と言われそうですが、生産現場からすれば革命的な考え方でした。それまでの製造業は全社的な改善活動によって生産性を高めてきた歴史があります。しかし、1990年代後半になるとその成功体験が通用しなくなります。工程を改善するが生産性は変わらない。むしろ景気が悪くなって、在庫ばかりが増えキャッシュフローを稼げないジレンマに直面しました。その時に現れたのがTOC理論でした。イスラエルの物理学習であるエリヤフ・ゴールドラット先生が開発したマネジメント理論です。この理論自体は1970年代に発表されていましたが、ゴールドラット先生は日本語への翻訳を禁止していました。何故なら当時は日本が経済大国として勢いがあった時期です。先生は日本がこの理論を知ったら、日本の貿易黒字はさらに倍増すると考えたからです。日本語訳がされたのは2001年になります。当時、私はまだ営業職でしたが、先輩社員から興奮気味にTOCについて話を聞かされたこと。本を読んで勉強したのん覚えています。営業時代にTOCのコンサル案件も受注したのも良い思い出です。

ザ・ゴール

ザ・ゴール

 

ボトルネックが上司

前述したように製造現場からブームになったTOC理論ですが、そこで使われた言葉のうちボトルネックは広く一般的に使われるビジネス用語になりました。ボトルネックは設備だったり、技術的なことであれば解決のしようもありますが、意外に多いのは人がボトルネックになっている。特に上司がなっているケースは多いように見えます。また、このボトルネックの悩ましい所は、部下からはよく分かるが本人は自覚していない場合が多いという点です💦もし上司がボトルネックで部下からのフィードバックを受け付けないような上司であれば、やり過ごすしかないですね。人事ローテーションがあるので、ずっと上司、部下という関係は固定ではないでしょうし。