今日は社内コミュニケーションの小技を紹介します。私も社内で実践していて効果を感じています。
呼びつける上司、出向く上司
職場で日常よくみる光景として、上司 「〇〇君ちょっと」と呼びつけることがあるかと思います。私は管理職になってから、この「〇〇君ちょっと」と呼びつけることは意識して避けるようにしています。すでに相談者が私の席に来ていて、その相談者に関連する事項で呼ばなければいけない時は別ですが、私が仕事を部下に依頼する場合は私が部下の席まで移動して話をします。理由は相手への敬意を表したいから。まあ、単純に呼びつけるのが偉そうな感じでちょっとイヤだと感じているのもありますが。
社内をよく歩く
仕事は部内だけで解決しないものも多いですよね。だから、相談や依頼や報告のために社内もよく歩きます。メールを送って終わりではなく、同じ内容でも大切なことは直接会って話をします。特に仕事の依頼をする場合は。相手の役職やキャリアは関係ありません。忙しい中、仕事をお願いするのですから。会って話すことで得られる情報は多いです。表情を見るだけで、依頼した仕事が相手にとってどれぐらい負担なのかも想像できますしね。目から入ってくる情報は、人間が取り込む外部情報の83%と言われます。「目は口ほどに物を言う」とも昔から言われますし。
生産性や創造性にも社内歩きは効果的
これまでは私の経験則から生まれた持論をご紹介しました。しかし、社内を歩く事の効用を研究している学者さんの論文を読んだことがあります。社内を歩く人は会議での生産性が高いという内容でした。何故、生産性が高くなるかと言うと・・・ 雑談しながら、チョコチョコ簡単な打ち合わせをしているからとのこと。情報を事前に共有できているから会議の目的もシャープになりますよね。また、普段から話しているので信頼関係も構築できているわけです。
創造性の点でも、社内歩きは効果があると言われいます。予期せぬ出会いと会話がアイデアの源泉になったりします。その事が分かっている企業は社内の導線を工夫します。偶然の出会いが起こりそうなレイアウトにするのです。通路の途中でに2、3人が休憩できるようなスペースを作ったりします。雑談しながら、「こんな仕事で苦労しているんだよね。」「私、その仕事を解決できる人を紹介できるかも」「本当ー!助かる」とか。
企業が成果を求めれば求めるほど、組織は効率を考えて設計されます。一人ひとりの仕事の範囲を狭めて習熟度を高められるような仕事の与え方をします。答えが分かっている時は、この組織の作り方は理にかなっています。しかし、新しい答えを創り出すには分が悪い組織です。個人がタコツボ化することで、情報やアイデアが共有されなくなるためです。組織の隙間を埋めていくためにも、自分の仕事を楽にするためにも社内を歩くことは効果的なように私は感じています。