クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【人材育成】感情を制御できる人は仕事ができる

この記事は、2018年4月26日に配信した記事をリライトしたものです。では、お楽しみください。

4月はあちこちで各社の新入社員研修をご支援させていただきました。みなさん真面目で素直な人が多かった印象です。未知の体験の連続で大変だと思いますが、是非変化を楽しんで良き職業人生のスタートをきって欲しいと切に願います。新入社員の皆さんに繰り返し申し上げたのは、感情のコントロールに関してです。もっと思うがままに発言したり、喜んだり、悔しがったりしてもいいんだよとお伝えしました。もっともこの時期から素の自分をだせる新人は大物かもしれませんが💦今日は感情のコントロールと学びの関係について考えてみたいと思います。

 

目次

 

ストレスが多い職場

仕事は1人ではできません。大なり小なり人と絡むことでアウトプットが生まれます。1人では出来ない事も周囲の人々と協力することで可能になる点は仕事の醍醐味でもあります。

もちろんいいことばかりではありません。気の合う人ばかりの職場って少ないです。だからビジネスパーソンは人間関係で悩みストレスを抱えます。そんなストレスフルな状況がアドラー心理学やアンガーマネジメント、レジリエンス、マインドフルネスなんていうテーマへ人々の関心を惹きつけているのだと私は思います。

 

社会情動的スキルが重要

ストレスフルな現代社会で注目されているスキルがあります。「社会情動的スキル」です。ちょっと聞き慣れない言葉ですよね💦 このスキルは2つの要素から成り立ちます。

 

  1. 他の人と人間関係と協力関係をうまく築くスキル
  2. 自分をコントロールするスキル

 

自分と他人の不完全さと良さを認め協力関係を築けるスキルです。「不完全さを受容できる」というのがミソです。社会に出たら正解のない、荒波を漂うかの世界。そこで不完全さを受容できないと成長が止まります。

何故なら不完全な自分を受容できない人は失敗、いい変えれば未知の経験にチャレンジしなくなるからです。ビジネスパーソンの成長は現場経験が7割を占めます。ストレッチした経験を自ら求めないことは、自分の成長を放棄してると同義です。昔はそんな考えでも逃げ切れました。これからの時代は幸か不幸か、AIに代表されるように、自分の仕事がある日突然なくなってしまうような時代に突入します。だからこそ、「自分は不完全で未熟だけど、少しづつ努力すればできるようになる!」という認知を持つことがますます重要になると考えられています。こういう認知の仕方が出来る人は、何度でも学び直しができるからです。

 

自分の気持ちを言葉にする

娘はまだ小学一年生になったばかりです。嫌なことに直面すると、「イヤーイヤー」を連発することもあります。そんな時、妻と私は娘にこう言います。「嫌なのは分かるけど、何が嫌なのかちゃんと話して。そうしないと、パパもママもどうやって助けていいか分からないんだ」

娘にはまずは、自分の気持ちが自分で理解できるようになって欲しいと思います。そして経験を通じて、自分がどんな時に楽しくなるのかを発見して欲しいです。自分の気持ちをモニタリングできるようになれば、他人の気持ちも理解出来るようになると信じています。それがひいては彼女が社会に出た時に役立つスキルになると考えています。

 

感情か制御できると、学びのスピードが加速する

自分の感情を制御できるようになると、他人の気持ちについても思いを巡らせれるようになります。また、自分自身の行動を客観的に振り返れるようになります。これはどんな分野でも上達する際に手助けをしてくれます。自分が出来ている事、出来ない事を冷静に見つめることができるので成長に繋がるという理屈です。他人の気持ちが分かるというのは、人として大切な事ですが、自分の成長という側面からも大切なことなんです。