クマ坊の日記

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【経営】コロナウィルスに対応したBCPと日本人

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前回の記事で書いた通り、コロナウィルス対応で私の職場は大変なことになっています。その一方でウィルスに対応したBCP(事業継続計画)について改めて考える機会にもなりました。今日はBCPについて考えてみたいと思います。

 

 

BCPとは

Businesses Continuity Plan。日本語に訳すと事業継続計画と言います。BCPが注目を浴びたのは2001年9月11日に発生した同時多発テロの際のメリルリンチ社の対応だったように記憶しています。最初の飛行機がビルに突っ込んでから7分後に緊急対策本部が立ち上がり、20分後には9000人の全従業員を避難させました。そして、翌日には通常通り業務を再開させました。元々、ハリケーンを想定して用意していたとのことですがアメリカの企業らしいですよね。

 

コロナのBCP

日本は自然災害が多い国です。当然、台風や地震に備えたBCPを準備している企業は多いと思います。しかし、今回のコロナを含めたウィルスまで想定していた企業は少ないのではないでしょうか?私の会社は影響が大きい業種なのに関わらず想定していませんでした。お恥ずかしい話です。ウィルスと他の自然災害との違いは、その持続性だと思います。地震や台風も起こると被害は甚大ですが、一旦は収まる時間が必ずあります。首都直下型での大地震の場合は二次災害、三次災害が続く可能性は高いですが。一方、ウィルスはダラダラと続きます。いつ終わるかがわかりません。そしてビジネス上の最大のリスクは、事業継続に必要な人員を確保し続けられるかにあります。だから、まず企業がやることは、社員の感染リスクを抑えることです。うがい手洗いの徹底、研修や会議など人が集まるイベントの中止、時差出勤、在宅勤務、交代勤務、社員の健康状態のモニタリング等々です。全社としてはこれらの指示は出しますが、そんなに簡単にいかないのが現場です。前回の記事にも書いた通り、在宅勤務ができない仕事があったりします。事業継続をするにあたってボトルネックになりうる作業は洗い出しておくといいですね。

また財務分析も必要です。自然災害の場合は設備等が被害を受けることもあるので、復旧資金の把握も必要でしょう。一方コロナウィルスの場合は、鎮静化の時期が読めません。だから、事業縮小が長期間に渡ることを想定した資金調達が必要です。キャッシュフローが極めて重要です。

 

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日本人の対応力は凄い

立派なBCPがあっても、運用できなければ絵に描いた餅です。経営者のリーダーシップが問われます。トップが感染した場合も想定していくといいでしょう。刻々と変化する状況に合わせて、やるべき事やらない事を指示していくことです。まあ日本企業の現場の対応力はかなりのものなので、リーダーがちゃんとしてなくてもなんとかしてしまうのですが。日本企業と言うより、日本人の対応力が凄いんですよね。他の国であったら、曖昧な指示では混乱するだけではないでしょうか。