クマ坊の日記

人材育成とビジネスとサッカーが中心のブログです

【ビジネススキル】withコロナ時代の事業の伸ばし方

前回の記事ではwithコロナの時代は、お客様が直近で困られている問題にフォーカスした方が、商売を考える上では良さそうだと提言しました。しかし、商売の立地によっては将来的にはジリ貧になるような事業もあると思います。私が生業にしている、人材育成支援の仕事、特に研修事業はまさにそのような事業です。今日は事業の方向性をどのように考えるかについて書いてみたいと思います。

 

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アンゾフ先生

経営戦略の父と呼ばれたのがイゴール・アンゾフ先生です。1965年に出版された「企業戦略論」で、「戦略は組織に従う」の言葉で注目されます。アンゾフ先生は企業の戦略を研究していました。企業が戦略を立てても、そのほとんどが組織の抵抗にあって実現されてないことから前述した言葉を問題提起しました。いつの時代も本質はシンプルな言葉で表現されますね。

さて、そんなアンゾフ先生が多角化戦略を整理するのに使ったアンゾフ・マトリックスが事業を検討する際に役立ちます。

 

アンゾフの成長マトリックス

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縦軸に製品、横軸に市場の2軸で整理します。既存製品で既存市場を目指す場合は、左上の市場浸透に。既存市場に新しい製品やサービスを提供するなら、左下の商品開発。既存の製品で新しい市場を開拓するなら右上。全く新しい製品・サービスで新しい市場を目指すなら右下の多角化になります。それぞれ難易度は異なります。市場浸透が難易度が最も低く、製品開発や市場開拓はその次、最も難しいのは右下の多角化になります。

 

withコロナ時代の事業の伸ばし方

私が担当している事業事態が、まさにコロナの影響をもろに被っている状況です💦 今、取り組んでいるのは市場浸透と商品開発です。既存市場が急速に縮小しています。そんな時に、市場浸透?と思われるかもしれませんが、市場が縮小していても市場がなくなったわけではありません。また、市場における自社のシェアはそんなに変わらないと思う方もいると思いますが、個々の顧客毎やエリア毎で市場を捉え直すとまだまだできることはあります。

私はメンバーに顧客毎の市場シェアを伸ばすことを指示しています。コロナで通常の対応が出来ていないライバル会社があるはずなので、その辺りを徹底的に狙うようにしています。withコロナの時代は、手元にどれだけのキャッシュがあるかが重要です。既存市場で既存製品での戦いは消耗しますが、低リスクですぐにキャッシュを稼げることはこの時期には大切です。

そして、もう一つは既存市場への新製品、新サービスの提供です。我が社で言えばリアルから、デジタルでのサービス提供です。既存市場のニーズは明確なので、開発スピードが問われるように感じています。

 

もっと大変な業界は?

もっと大変な状況に陥っている業界もあります。その際たるは航空業界でしょう。航空業界は巨大な固定費がかかります。減便や様々なコスト削減に取り組んでいますが、キャッシュアウトの金額が半端ないので厳しいですね。もうすでに実施されていますが、旅客機で航空貨物を運ぶ等ですかね。もっとも、設備面などでも簡単な話ではないのでしょうが。とにかくキャッシュアウトをできるだけ減らし耐え凌ぐ他ないように思います。どうにもいかなくなったときは国からの経営支援になるのかもしれません。