今日はリーダーシップのお話です。リーダーシップに関する理論は星の数ほどあります。共通点もあれば独自の視点もあります。企業からの研修依頼でもリーダーシップは多いのですが、各担当者がイメージしているリーダーシップ像はマチマチです。話を聞いていて思うのは、そんな完全無欠なリーダーなんていないということです。今日はクマ坊の考えるリーダーシップについて語ってみたいと思います。
まずは情熱ありき
リーダーシップは面倒くさいです。私自身は元来人見知りです。他人に関わることなど出来ることなら避けたいとうのが本音です💦
役割だからとか、誰かがリードしなきゃとか義務感からリーダーシップを発揮しようとすると自滅します。そもそも周囲が動かないのは動かない理由があるからです。それを変化させようとすることは、当然摩擦や軋轢が生じます。つまりリーダーシップは諸刃の剣で大なり小なり自分を傷つけます。坂本龍馬、キング牧師、織田信長。歴史上、リーダーシップを発揮したが故に暗殺された人もいることから明らかです。
まあ、ビジネスパーソンが暗殺されることはありませんが、家庭が崩壊したり、社内で厳しい立場に立たされたり、その結果心身を損なうことはあり得ます。
だからリーダーシップを発揮する時は、心から自分が大切だと考えること、情熱を注ぎたいものをだけという考えは大切です。
3つのシップ
リーダーシップの発揮には3つのシップを意識すると良いです。
- リーダーシップ
- フォロワーシップ
- ラーナーシップ
自分の得意領域ではリーダーシップを発揮して自ら先頭に立つ!自分の苦手なことは得意な人に任せるフォロワーシップを発揮する。そして、苦手なことはそのままにしない。ラーナーシップを発揮して自分でも勉強する。
メタ認知でモニタリングしながら進める
そして事を起こすときは、空の上からモニタリングするように自分と周囲を観察します。変化は簡単には促せません。目に見える行動だけでなく、周囲がどんな風に考えているかも注意を払わなければいけません。「そんな超能力者のようなことができるか!」とツッコミがはいりそうですが、トレーニングすればできます。
変化を促す際に、最大の障害となるようなキーマンを見ておけばいいんです。キーマンの行動や発言が周囲に影響を与えます。だからキーマンを特定して、どんな意思決定をするかを観察しておくと、組織内の雰囲気や世論みたいな得体のないものがどのように変化させるかを見通せることができます。キーマンは川を堰きとめる岩のようなものです。
もう一つ大切なのは、自分の感情も第三者的にモニタリングすること。リーダーシップを発揮するとき、始まりの矢印は自分からスタートします。つまり、他人の行動を変化させようと考えたら自分を変えることが一番です。でも人は自分の行動や感情を冷静に振り返ることはできませんからね。特にリーダーシップを発揮しようとする時は、「自分は正しく、他人は間違い」と思い込みがちです。押してダメなら引いてやれ。柔よく剛を制す。日本には昔から素晴らしい教えもありますしね。