クマ坊の日記

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【リーダーシップ】変革型リーダーシップという考え方

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今週は代表的なリーダーシップ理論を紹介していきます。リーダーシップは世界的に見ても人材育成の分野で注目されているテーマです。どんな分野でも不確実性が増え、従来のやり方では通用しない。境界線を越えて新しい価値を生み出す人が求められている証でもあります。もっとも、人々が青い鳥を求めて彷徨っているようにも見えますが。。。さて、今日はコッター先生の変革型リーダーシップをご紹介します。

 

目次

 

ジョン・P・コッター先生

1980年代後半にハーバード大学のジョン・P・コッター先生に提唱された理論です。80年代はJAPAN as NO1という本が大ヒットするぐらい日本がもてはやされていた時代でした。アメリカ企業の経営者に向けて書かれたのが「変革型リーダーシップ」でした。閉塞感を変革で打開しようというメッセージでした。

 

リーダーシップ論―いま何をすべきか (ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス経営論集)

リーダーシップ論―いま何をすべきか (ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス経営論集)

 

マネジメントとリーダーシップは違う

この理論の特徴の一つは、「マネジメントとリーダーシップは違う!」でした。変革を促す際はリーダーシップが必要。変革後には安定化や効率が求められるのでマネジメントが必要という主張です。2つに分けるという考え方が、当時は新鮮でした。

でも、実際のマネジメントとリーダーシップはごちゃ混ぜで発揮することが求められます。分けて考えると理解しやすいですが、理論通り実践しようとすると無理な場面に遭遇するでしょう。

 

ビジョンが大切だ!

変革型リーダーシップのもう一つの特徴は、カリスマなんていらない!「大切なのはビジョンだー!」です。それまでのリーダーシップ論はリーダーの資質に着目していました。コッター先生は、ビジョンを示すこと。ビジョンの内容こそが大切だと主張しました。

 

個人の資質ではなくて、ビジョンに焦点を当てたことで、誰でもトレーニングすれば身につけられるような錯覚に陥りませんか。そのため、この理論は90年代後半に一世を風靡します。

 

普通の人は、ビジョンと言われてもピンと来ないですよね。日本語じゃないし。ビジョンはあるべき姿です。

 

ポイントはイメージできて共感できるようなものでなければなりません。具体例を示すと、キング牧師I have a dreamで始まる演説です。英語が苦手な私でも、スピーチを聴くと、キング牧師が描いた理想の姿をイメージすることができます。

 

ただキング牧師はカリスマですよね。お手本にはなっても真似はできません。身近なビジョン例として取り上げられるのは北海道の旭山動物園。今や日本を代表する動物園ですが、かつては廃園の危機がありました。復活のキッカケとなった1枚のスケッチ画もビジョンの好事例と紹介されます。

旭山動物園の奇跡

旭山動物園の奇跡

 

変革の8ステップ

コッター先生は変革の手順を8ステップで説明しました。

  1. 危機意識を高める
  2. 変革推進の為のチームを築く
  3. ビジョンと戦略を生み出す
  4. 変革のためのビジョンを周知徹底する
  5. 従業員の自発を促す
  6. 短期的成果を実現する
  7. 成果を生かして、更なる変革を推進する
  8. 新しい方法を企業文化に定着させる

カルロス・ゴーンさんが日産自動車を立て直したのは、まさにこのステップです。

ルネッサンス ― 再生への挑戦

ルネッサンス ― 再生への挑戦

 

 

実際はどうなんだ?

変革は傷みを伴います。新しい考え方、新しいやり方はどんなに素晴らしいものでも、一時的に生産性は落ち、人々は混乱します。だから、こんな綺麗にはいかないですよね。でも、何か変化や変革を起こさなくてはいけない立場に立った時に、これらの理論は懐中電灯がわりにはなるかもしれません。真っ暗闇よりはマシでしょう。でも、灯があっても足を進めるのはその人自身なんですよね。