クマ坊の日記

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パワハラ上司は連鎖する


「ちょっと今から仕事やめてくる」予告

 

映画「ちょっと今から仕事やめてくる」の宣伝を本屋で見かけました。パワハラ上司役の吉田鋼太郎の演技は怖すぎですね。

 

数は少ないですが、パワハラ管理職の相談をお客さまから頂くことがあります。その会社では、パワハラをする管理職は特定の人間で、何人もの部下のメンタルを潰しているとのことでした。私はそんな管理職はすぐに役職から外しなさいとアドバイスします。人事担当者も外したいと考えてるが、社内で業績を上げ続けているため管理職から外すことができないというのです。また、全ての人がパワハラの対象になるのではなく、その管理職を高く評価する上司や同僚や部下もいるので、人事としても手をこまねいているというのです。

 

パワハラの被害を受け、メンタルを崩す部下はどんな人なんですか?」と聞くと、職場内ではあまり成果をあげてない人。どちらかと言うと、仕事ができない人と考えられている人だそうです。

 

パワハラを起こす管理職には同じような傾向があるように感じます。「仕事はこうあらねばならぬ」とか「自分の考えは正しい」と強い思い込みがあります。柔軟性がないんですよね。そのため、自分の価値基準と合わない働き方をする部下を攻撃するのだと思います。

 

こういう管理職は、例え高い業績を上げていたとしても、将来も同じように高い業績を上げることはできないでしょう。何故なら、たまたま、今の自分の仕事のスタイルが社内外で合っているに過ぎないからです。ちょっと環境が変われば、業績などあげれないのは明白です。

 

また、組織風土の面で考えると、パワハラ上司は連鎖します。パワハラ上司の元で育った部下は、次のパワハラ上司になる可能性が高いです。人間悲しいかな、反面教師とはならないのです。上司にやられたマネジメントと同じようなマネジメントを実践してしまいます。

 

今やパワハラで社員から訴えられたら、パワハラ管理職は100%負けるだけでなく、管理職を任命していた企業の責任も問われます。リスクマネジメントの視点からも、パワハラ管理職を見て見ぬふりをするのは許されない時代です。