幼い頃、父に自転車の後ろを支えてもらいなが何度も練習して自転車に乗れたことを覚えている。あれから40年が経つ。今、私は父として娘の自転車の練習につきあっている。ストライダーに乗っていると自転車にすぐ乗れると聞いて、ストライダーを買った。
ストライダーを乗り回して1年が経った。自転車もすぐに乗れるだろうと思っていた。でもすぐには乗れなかった。週末は自転車に乗る練習が始まった。私は後ろから支えた。腰を曲げながら、全力で自転車を押した。でも乗れない。このままでは娘は自転車嫌いになってしまう。近所の自転車屋に相談した。自転車のペダルを外して、ストライダーのように乗るといいよとのこと。緩やかな坂で練習するといいとのこと。妻が付き添って平日に早速その方法を試してみた。その日、仕事の最中に映像が届いた。娘が一人で自転車に乗っている。20分で自転車に乗れたそうだ。娘にどんな気分だったか聞いてみた。「ああなんか乗れちゃった🎵」という感覚だったそうだ。娘が自転車に乗れたのは嬉しいが、乗れた瞬間を共有できなかったのはちょっと寂しかった。