クマ坊の日記

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【ビジネススキル】新事業を検討する前に必要な、6つのインプット

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新規事業を考える際に、最初のステップとしてやりがちなのはブレーンストーミングです。アイデアが沢山出ないことには話しにならないからと考えるからです。100個のアイデアと3個のアイデアであれば、良いアイデアは前者から生まれてくる可能性が高いですから。でも、いきなりブレストから始めればいいのかと言うと、そんな単純な話でもありません。今日は事業アイデアを検討する前にやるべき準備について考えます。

筋のいいテーマを見つけられるかが重要

新事業に取り組む際に大切な事は、「筋のいいテーマ」を選ぶことです。筋のいいテーマを選ばなければ、どんなに頑張っても、いい事業プランが選ばれることはありません。筋のいいテーマを見つける為には、インプットがやはりかかせません。市場や顧客に対する深い洞察や技術に関する理解が貧弱だと、ブレストをしてもどこかで見たこと、聞いたことのあるようなアイデアしか生まれてきません。

6つのインプット

では、事前にどんなインプットが必要でしょうか?私は以下の6つのインプットを推奨しています。

  1. 取り組む意義
  2. マクロ環境
  3. 市場と顧客
  4. 自社
  5. 競合
  6. 他社の成功事例

取り組む意義

このインプットが最も重要だと思います。新規事業を始めても、上手くいかないことの方が多いです。自分とチームの中で意義化が出来ていないと簡単に心が折れます。結局、中途半端で終わってしまいます。取り組む意義を説明する際には主に5つの視点があります。一つ目は自社のパーパスやビジョンを実現する為に。2つ目は、国や国際機関が掲げている目標や、企業価値を高めるための国際社会からの要請を実現することを背景に提案するパターン。今ならSDGsやESGですね。3つ目は、世の中にある問題に着目して、それを何とか解決するために提案するパターン。提案する人の問題意識ありきの形です。4つ目は自社の強みを最大限に活かした提案をするパターン。5つ目は、ありたい未来を描いて提案するパターン。視点は必ずしも一つではないし、複数の視点から取り組む意義で説明する場合もあります。いずれにしろ、ちゃんと意義化できてないと自分達も困難を乗り越えていけないですし、社内の経営幹部も社外の投資家もアイデアに興味を持ってもらうことができません。