クマ坊の日記

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【マネジメント】職場のチームワークを築くのが難しい理由

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チームワークの重要性は多くの人が賛同しますが、職場において本物のチームワークほど実現するのが難しいものはありません。企業が他社との競争に打ち勝つには、戦略、技術、財務など様々な要素がありますが、とりわけ人、そしてチームほど強力で稀有なものはないように感じています。今日はチームワークについて考えてみたいと思います。

プロスポーツチームでも難しい

チームワークというのは、プロスポーツチームでも形成するのは難しいように思います。私はJリーグをよく観戦しますが、外からチームワークの良さを感じるのは、横浜F・マリノス川崎フロンターレの2チームです。奇しくも現在の上位チームですが、この2チームは外国人も含めて要求し合っているように見えます。フロント、スタッフ、サポーターまで含めると横浜F・マリノスが断トツですが💦 

チームワークがプロチームでも築くのが難しいのは、プロだからでもあります。個人事業主の集まりでもあるので、自分の弱みは見せれません。チームメイトでもあり、ポジションを争うライバルでもあります。自分の弱みを出してもその事が自分に不利にならないと信じることが出来るのが前提です。チームとして戦い方のフォーマットが決まっており、その中で個人の持ち味も活かせるようにもなっていなければなりません。その上で、フロントは現場が求める人材を獲得してくる。チームワークを発揮するためには、環境も含めて多くの関係者の努力が必要なわけです。  

翻って私たちビジネスパーソンの職場を考えると、さらに信頼を構築するのは難しくなります。何故ならプロフットボーラーよりも実力が分かりにくいためです。社内ポジション的には上でも、何でこんな人が責任者務めているの?と思う時もあるでしょう。さらに厄介なことは、成功している人のほとんどは、キャリアアップの過程で、同僚と競争したり、自分の評価を守ったりする術を学んできます。

チームが信頼を築く初めの一歩

自分の弱みをさらけ出すような信頼を一夜で築くことはできません。長期に渡って経験を共有し、何度も約束を守って信用を高め、職場メンバー個々の特徴を十分把握する必要があります。ただそんなに堅苦しく考える必要はありません。私がお勧めするのは、チームで個々人のヒストリーを語る時間を会議の冒頭とかで時間をとってみることです。事前に質問を用意しといてそれに答えることで、メンバー間の個人的な結びつきを深めることができます。出身や趣味、家族構成、子供時代の習い事、最高な仕事、最悪な仕事経験など答えやすい質問が良いでしょう。ちょっとした個人的な情報を知っていることで、上司、部下、同僚ではなく○○さんと1人の人間として相手に関心を持つ事できるようになります。これはとても大切な事です。相手に関心を持たなけば信頼も何も始まりません。ちょっとお互いを知っている事だけで信頼関係を構築するのが楽になることがあります。最初の一歩としてはお勧めです。