クマ坊の日記

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【マネジメント】管理職に必要なのはほんのちょっとの勇気と引き出し

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私の生業は企業の人材育成支援です。いわゆる研修と言う形でサービスを提供する機会が多いです。管理職研修とかですね。コロナの影響で中止していた研修もだいぶ復活してきました。今日はそんな研修の中で、受講者との会話で感じたことをお伝えします。

 

 

管理職よほんのちょっとの勇気を持て

コロナ対応で受講者の皆様は、外部も内部も否応なしの変化に対応せざる得ませんでした。企業によっては、見込んでいた需要が大幅に落ち込んだ企業。逆に予期せぬ需要拡大に社内が追いついていない企業など様々でした。マイナスにせよプラスにせよ、急激な変化は現場にコンフリクトをもたらします。経営と現場の狭間に立つ管理職はつらいです。当然、ストレスフルな状況に陥ります。こんな時こそ、心を整えて働くしかありません。マルチタスクでの対応が求められるのでしょうが、問題を細分化して一つ一つ分解して、スピードを意識して集中して業務を遂行する他ありません。予期せぬ事態なので、判断を誤る時もあるかもしれません。そんな時は朝礼暮改でいいんです。周囲からブーイングを受けるでしょうが、それはその人が問題を先送りせず意思決定したという証です。失敗したら振り返って、改善すればいい話です。それが出来るか否かは、管理職がほんの少しの勇気を持つ他ありません。

 

理論より大切なこと

 

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ドナルド・ショーン先生は省察的実践家という著書で本当のプロフェッショナルとは専門書をに書いてある理論について詳しい人間ではない。一見同じように見えるが、実は毎回異なる事象について観察し、都度、その時に最も有効な解決方法を実践できる人だと説きました。まさにビジネスの現場も全く同じです。いくら理論を理解していても、収益をあげられなければ市場から退場させられるだけです。だったら私が研修で伝えている意義は?と疑問に思われると思います💦。私が考えるに、時間をショートカットすること。知っていたら回避できること増やすこと。最後にマンネリ化しない3点に貢献できるぐらいでしょうか。

 

今も生き残っているマネジメントやリーダーシップやマーケティングの理論は長い期間、研究者、実務者の評価に耐えぬいたものです。同じような事象に悩み、それに一定のヒントを与えてきました。自分の頭でゼロから考えていたら時間がもったいないから使えそうなものは活用しましょう。また、これら理論を知っていても成功には繋がらないかもしれません。機械やロボットであれば、ボタンを押せば同じ動作をしてくれますが、マネジメントの対象は人ですから。ただし、やってはいけない悪手があります。知識や理論を知っておけば大失敗を回避する確率は高まるでしょう。最後に優秀な人が陥る罠は、自分のやり方が絶対だと視野狭窄に陥ることです。優秀であればあるほど、成功体験を積めば積むほどその罠にかかります。自分が知らないやり方、理論、知識を絶えず吸収する事で、成功の罠を回避することができるかもしれません。また、従来より複雑化している職場のマネジメントを行うには、自分の対応の引き出しを増やすにこしたことはありません。