クマ坊の日記

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【マネジメント】中間管理職はますます重要になる

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withコロナの時代に突入しました。多くの識者が中間管理職は不要になるとの発言をしています。私は半分は同意で半分は異なる意見です。今日はそのことについて考えてみたいと思います。

 

なんちゃって管理職は不要になる

多くの日本企業では、プレイヤーとして実績をあげた人を管理職に任命しています。しかし、皆さんもご承知のように、プレイヤーとして実績をあげていても、管理職として残念な人は沢山います。権限と命令でコントロールするのがマネジメントだと思っている管理職、どうせ自分には権限なんてないんだからと達観し、上からの方針を丸投げする管理職、自分は有能だと勘違いしていて自分のやり方を押しつける管理職・・・。確かに名ばかり管理職はこれから淘汰されていくでしょう。

 

希少価値が増す管理職とは

一方、リモートワークが進むと時間当たりの生産性ではなく、どれだけの価値を生み出すかにより重きが置かれる時代になります。正解がない時代に価値を生み出すのは大変な事です。雇用形態も、価値観も年代も専門性も異なるメンバーをマネジメントしなくてはいけないわけですから。しかも、普段からリアルで会う機会の少ないメンバーと。これは従来よりも遥かさ難易度があがります。自分の専門性があるのは当然で、かつ他の専門家ともビジネスの話が出来るぐらいのビジネスリテラシーを身につけておく必要があります。さらにメンバーは機械ではなく人ですから、感情を察したり動機づけする能力も問われるでしょう。どの産業でもITを抜きのビジネスは考えられないのでITに関しても専門家と話ができる程度のリテラシーも求められるでしょう。そして何より、お客様からどんな価値提供を期待されているかに関して自分の考えを持っていなくてはいけません。もの凄くハードル上がっていますが、今後はこのような管理職のニーズは益々高まる一方なのでしょう。企業としてもこのような人材はいればいるほど利益をあげてくれますから。

 

30代、40代の管理職は自ら変わるしかない

50代は逃げきれますが、30代、40代の管理職は逃げきれませんから。競争ルールが変わるわけです。野球してたら、サッカーが突然始まったようなものですから。そのサッカーもいつテニスやバスケットボールに変わるかも分かりません。そんな競争からは降りたくても、家族や家のローン等抱えるものがあれば降りたくとも降りられません。評論家は簡単に「中間管理職は必要なくなる」とセンセーショナルな発言で煽りますが、実際に働く人々には守るべき生活があるわけですから。

変化するのは大変ですが、30代.40代は対応できると思います。学生時代は受験戦争のど真ん中を経験し、就職氷河期を乗り越えて就職し、失われた20年を生き延び、後輩や部下には価値観が異なるミレニアム世代を持ちなど今までも変化を乗り越えてきました。自分の置かれている現状を直視し、前に進む意志さえ持てれば、人は幾つにもなったも成長できる年代だと私は思います。