昨日、部下の一人が研修報告に来てくれてました。彼女は伊那食品工業に伺って、先方の塚越社長から貴重なお話を伺ってきました。今日はその時のお話です。
日本で1番社員が幸せな会社
伊那食品工業は長野県に本社を置く企業です。暑かっているものは「カンテン」。社是は「いい会社をつくりましょう」 トヨタを初めとして数多くの大企業の幹部が見学に訪れる優良企業です。『年輪経営』を中心に添えています。『年輪経営』とは、木の年輪は寒くても、暑くても毎年必ず一つ増える。人間も業績も1年経ったら成長しているはずた!前年を下回らない、外部環境に左右されない経営を行うというものです。そして経営とは「いかに多くの人を幸せにするか」と言い切ります。売上目標や利益目標はありません。唯一の数字は、毎年給料2%増やすしかありません。だから、営業会議では数字の話はしません。経理部長がキャッシュフロー計算書を作成していたら、「お前はそんなに暇なのか!」と社長から怒られます。なかなかぶっ飛んでいますよね💦 でも、「カンテン」というオールドビジネスで毎年成長し、社員が生き生きと働く会社と言うことで有名です。
利益はうんち
もう一つ面白い考えが。利益=うんちです。うんちは、生活すれば普通に出てきます。出ないと病気ですよね。利益も同じで、お客さまのお役立ち。つまり付加価値のある仕事をしていれば自然と生み出されるものと考えています。そして、誰もうんちのために生活していないでしょ。だから我が社も利益のために仕事しないんです。
100年カレンダーで自分の命日を決める
研修で目を引くのは、新人研修で100年カレンダーを眺めることです。100月カレンダーとはその名の通り、入社日から100年間の全ての年、月、曜日が書かれたカレンダーです。当たり前ですが、このカレンダーのどこかに自分の命日があるわけです。その日が来るまでどのように生きたいですか?また、その中で仕事をしている時間は圧倒的に長いはずです。限りある時間の中であなたはどのように働きたいですか? 100年カレンダーを見せられるながら、そんな風に問いかけられたら新人のモチベーションも上がるように感じます。新人だけじゃないですね。私自身、その話を聞いて考えさせられました。