クマ坊の日記

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考える力を養う

以前、ロジカルシンキングを鍛えるという記事を書きました。私が書いた記事の中で最もはてなブックマークを頂いた記事です。そこで今回は「考える力を養う」というテーマで記事を書いてみました。まずそもそも「考える力」とは何でしょうか。

 

 

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目次

 

 

 

考える力とは何か

 結論から言うと、「問題を発見する力」と「問題を解決する力」の2つです。考える力と言うと、後者のイメージが近いですが実は問題を発見する力の方が重要だしトレーニングも難しいのが実際です。何故なら職場の問題はグレーゾーンのものが多いからです。誰もが問題だと考えるものは、すでに手を打ちますからね。何の疑いもなく仕事を進めているけど、もっと上手いやり方を考えたり、問題が繰り返し起こらないように真因を特定していくにはセンスがいります。

 

トレーニングが難しいのは「問題を発見する力」

 前述したようにトレーニングが難しいのは「問題を発見する力」です。まだ所属する組織に馴染んでいないうちにトレーニングを積むことが大切です。大手企業はその大切さがわかっていて、若年時のうちに時間をかけてトレーニングしています。代表的なのはトヨタ自動車です。「なぜ、なぜ、なぜ」を繰り返し考えさせます。また考えるだけでなく企画書にまとめたりするのも有名です。大手企業に入る新人は元々、地頭が優秀な上に日々の仕事で問題解決力を叩き込まれるので抜群に優秀な人が多いですね。

 

 

話が横道にそれました。入社してある程度年数が経ってしまうと、職場や仕事の違和感に疑問をもつのが難しくなります。この仕事はこうやってやるのが最も正しい、当たり前だという色眼鏡を知らず知らずのうちにかけてしまいます。そこから問題発見する力を養うのは難しいです。そもそも本人が問題だと思わないわけですから。

 

まずは問題意識を持つことが大切

では、「問題を発見する力」を養うには何が重要でしょうか?それは、素朴な違和感です。誰でも入社したときは、仕事の仕方や職場の行動様式でおかしいと感じたことはあると思います。慣れというのは恐ろしくて、違和感に感じていたものが当たり前に変化します。

 

比べることで、問題が見えてくる

「問題を発見する力」を養うには、月並みですが情報のアンテナを高くすることです。新聞を読んでみる。話題のスポットに出かけてみる。海外へ行ってみる。ブログを覗いてみる。話題の映画を鑑賞する。初めてのレストランに行ってみる。。。最もこれらも自分の志向性が影響されるので、時には意図的に自分では選ばない選択をしてみるのがいいです。例えばパートナーに選択権を委ねてみるとか。

 

アウトプットを出す

アンテナを高くしてもアウトプットを出さなければ「問題を発見する力」は養われません。ブログを書くのも立派なアウトプットです。仕事だったら提案書や報告書を書くがいいですね。インプットしたものを、言語化してアウトプットする過程が大切です。そしてアウトプットすることで初めて他者からのフィードバックを得ることが可能です。フィードバックがないと思考が深堀りされません。自分はこういう問題意識を持ったけど、他者からはこんな指摘を受けたという経験が思考の広がりと深さを鍛えます。以前、「ロジカルシンキングを鍛えるには」の記事を書いたとき、読者の方から自分は2ちゃんねるで百人組み手したというようなコメントをいただきました。確かにそれも鍛えられるなと感心しました。

 

問題が発見できる人は、問題が解決できる

問題が発見できれば、あとは力技でなんとかなります。(笑)三人寄れば文殊の知恵ではないですが自分一人で解決できなければ他人の力を借りればいいだけです。どんな難題も工数をある程度かければ解決できるものです。問題が一部しか発見できない人は、元々見えていないので解決策も思い浮かびません。だから逆説的に言えば「問題を発見する力がある人は、問題を解決する力を持っているとも言えます」