8月ですね。夏休みは仕事も忘れてノンビリしたいですね。しかし、中には普段はまとまった時間も取れないので、夏休みにビジネスに役立つ本を読みたいというビジネスパーソンもいるかと思います。そこで新シリーズ "夏休みにこのオススメ!"シリーズと称して、独断と偏見で各テーマのオススメのビジネス本を紹介したいと思います。今回のテーマは問題解決です。
問題解決の本は難解なものが多い
どんな仕事も問題解決の連続です。ビジネス本も問題解決を扱う本はかなり多いです。でもその多くが難解です。問題解決力を上げたいと考えているビジネスパーソンの問題を解決できないとう皮肉な状況です。多くの本が、問題解決のツールや手法にフォーカスしすぎてしまったり、逆に概念的なもので実践しづらかったりします。ある程度、論理的思考を持つ人が読めば分かるのですが、問題解決が苦手だと考えている人からするととっつきづらい本が多いように見えます。
イシューからはじめよ
問題解決の本をどれか1冊オススメしてと言われたら、迷わずこの本を選びます。著者はYahooのCSOの安宅和人さんです。マッキンゼーアンドカンパニーでコンサルタントと務め、イェール大学で脳神経科学も学ぶという異色の経歴を持つ方です。
この本が優れているのは、仕事で求められる問題解決とは何か?という本質を捉えつつ、具体的な方法論についても細かく記載されている点です。「イシューからはじめよ」のタイトルからあるように、そもそも「問題を解く」よりも「問題を見極めろ」と著者は主張します。これはビジネスの現場にいると、なかなか身につけられない感覚です。だっていつだって問題は経営から降りてきますから💦
そもそも論から始まり、コンサルタントが使う具体的なアプローチについて理路整然と書かれています。著者も最後に書いてあるように、この本を読んでも腑に落ちない人はいるが、経験しなければ真にこの内容を習得することはできません。しかし、問題解決をする際の地図にはなるはずです。自分が若い時にこの本に出会っていたらと思います。
私がお世話になった本
私が若かりし頃にお世話になったのも、マッキンゼーのOBが書かれた書籍でした。この本を何ども何ども読み直したのを覚えています。
マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック (ソフトバンク文庫)
- 作者: イーサン・M・ラジエル,嶋本恵美
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: 文庫
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問題解決力を養うには
以前書いたように、問題解決力はある程度場数が必要です。安宅さんが主張するような「問題を見極めろ」と言われても、数をこなさなくては何をイシューにすべきかは見えてきません。私も先輩コンサルタントから仕事を通して叩き込まれました。本は実践で学んだことを概念化、言語化する際に役立ちました。ただ、そんな優秀な上司や先輩に恵まれる職場は少ないでしょう。そんなビジネスパーソンの松明となるのが、今日ご紹介した「イシューからはじめよ」だと思います。