クマ坊の日記

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人事考課がなくなる日が来る?

企業で働くビジネスパーソンには、半期に一度、多い会社では四半期に一度の割合で人事考課を実施しているかと思います。評価する側も、評価される側も人事考課は悩ましいですね。しかし、近い将来この人事考課がなくなる日が来るかもしれません。

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目次

 

アメリカの企業の一部では人事考課がすでになくなった

アメリカを代表する企業であるGEやGoogleでは人事考課を行っていません。人材をSABCDとランク付けするのを止めました。なぜ、これらの企業は人事考課を止めたのでしょうか?その理由は大きく3つです。

 

ビジネスのスピードが速すぎる

今日の正解が明日の不正解になるビジネス環境。不正解までは大げさかもしれませんが、1年前に立てた目標が今は意味がない目標なんて日常茶飯事です。

四半期毎に評価している会社もありますが、四半期で評価するのも難しいのが実際です。本当にその人の実績なの?たまたま運が良かっただけでは?ということも感じるしばしばあります。このスピードが速いビジネス環境で、年間で、半期で、四半期で評価すること自体がそもそも意味があるのか?と考えるようになりました。

 

コストがかかる

妥当かどうかわからない人事考課に、多くの社員の時間と労力を費やすことはコスト増につながっているだけでは?という理由もあります。「時は金なりですから」

人事考課を行うことで、社員のモチベーションが上がり、その結果社員の生産性が上がるのが理想なのですが。人事考課自体が形式的になり、意味がなくなっているとの指摘もあります。

 

人材の減少

以前は人材が多かったですから、人事考課でランクづけをして、優秀な人材を優遇し、評価の低い人材には退職を促すような人事施策を行ってきました。しかし、昨今はそもそも少数精鋭のチームで成果をあげようとしていいます。株主からの経営効率のプレッシャーは半端ないですから。少数精鋭でやっているのに、そこでさらに人事考課でランク付けしたら仕事が成り立たなくなります。また、そこで働く人のモチベーションにも差し障ります。アメリカは個の才能を大切にしますが、それがいきすぎてリーマンショク等を引き起こしたとの反省をアメリカ企業はもっています。スーパーな経営者だけでは企業の持続的な経済成長は維持できない、チームの重要性が近年たかまっているんですね。そんな社会的背景も人事考課がなくなった一つです。

 

人事考課はなくなっても人材の評価はなくならない

形式的な人事考課はなくなっても、人材の評価はなくなりません。むしろ、従来の単なるSABCD評価ではなく、もっと時間をかけてじっくり人物を評価するようになってくると思います。アメリカ企業ではタレントマネジメントという言葉をよく聞くようになりました。

 

タレントマネジメントは、まだ曖昧な言葉でカッチリとした定義はありません。でも、10年くらい前から、海外の人材開発の世界では、キーワードになっている言葉です。乱暴に解説すると「個々人のタレントを生かし適材適所のマネジメントを行うことで、多様性を生かし、より生産性が高く、イノベーションを起こしやすい職場を作る」というイメージでしょうか。やっぱり分かりづらいですね。💦

 

まとめ

まだまだ、人事考課がなくなるまではクリアすべき問題が複層的に絡み合うので時間がかかるかもしれません。しかし、アメリカを代表するエクセレントカンパニーが人事考課を止めたインパクトは想像以上に大きいです。欧米の人事施策のトレンドが日本の人事に影響を与えるのが人事の世界では常ですから。