クマ坊の日記

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【マネジメント】上司との交渉も管理職の大事なスキル

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管理職の仕事は、計画を立てるまでの準備が重要ですが、物理的な時間と精神的な負担は活動がスタートしてからが圧倒的に大変です。その中でも、苦労するのが社内交渉です。今日は社内交渉、その中でも避けて通れない上司との交渉について考えます。

上司と良好な関係性を作る

中間管理職は使えるリソースがほとんどないのが実際です。リソースないながらもやりくりしていくことが求められます。しかし、新しい施策を展開する際には、新しいリソースの獲得や周囲の理解や承諾が必要になることもあります。そんな際に、自分の上司と上手に交渉が出来るかは極めて重要になってきます。本来は、交渉などせず全面的に支援し、責任を取ってくれる上司がいるのが理想です。でも、そんな理想的な環境ばかりではありません。指を咥えて待っていても、望む支援を引き出せるかは分かりません。自分からアクションを起こす他ありません。上司との交渉とは、上司と良好な関係性を築くということです。ボスマネジメントとかいいます。

 

上司をマネジメントする

上司をマネジメントする上で大切なことは、

  1. ボスを理解する
  2. 良好な関係構築
  3. 大義名分

まずは上司を深く理解することです。志向や行動特性を理解することは、良好な関係性を築くのに有効です。私がお勧めしているのは、DiSC理論に基づいて、ざっくりと行動特性を把握することです。DiSC理論に関しては過去記事をご参照ください。上司が主導権に握りたがるDタイプだとすれば、早い段階から相談して巻き込む必要があります。逆に細かいことを気にするCタイプであれば、十分な判断材料を準備してくれないと決断できないとか。行動特性によって、相談や交渉の仕方は異なってくるわけです。他者の行動特性は変えられないので、上司にあわせて伝え方や段取りをこちらが変えなければなりません。行動特性と合わせて理解すべきは、上司を取り巻く利害関係です。上下左右にアンテナを張り巡らせなくてはいけませんし、普段から雑談などの機会を作り出す必要もあります。行動特性と上司を取り巻く利害関係を把握しながら、どのように働きかけていくかが問われます。

 

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大義名分を用意する

人は理と情で動きますが、組織を動かすには圧倒的に理が必要になっています。なぜ、新たなリソースを与えなくてはいけないのか?なぜ、権限を委譲してやる必要があるのか?全てロジカルな理由が必要です。リソースや権限を委譲する側にも説明責任が発生しますから。そして、そのロジカルな理由は大義名分と紐づいていることが大事です。会社にとってどんなメリットがあるのか。そして、もう一つ上司が担当する部門にもどんなメリットがあるかを説明出来ると、交渉もしやすくなります。

言語化が難しいですが、上司から支援を引き出せるか否かは、マネジメント実務上は大事なスキルになります。