クマ坊の日記

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【マネジメント】組織の意思決定は、落とし所を探るだけでは駄目

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企業経営が傾く原因はさまざまですが、人が大きく起因する事象としては意思決定があります。意思決定は階層が上がるにつれ難しくなります。そもそも正解がないですし、自分の意思決定が与える影響の大きさも理解しているからです。今日は意思決定について考えます。

組織の意思決定の難しさ

人は日々なんかしらの意思決定を行なっています。お昼何食べようか、何のテレビ番組見ようかなど。毎日が意思決定の連続です。ただ簡単な意思決定ばかりではありません。進学や就職、結婚など、人生に大きな影響を与える決断もあります。とは言え最終的には自分の人生に関わることなので思い切って決断できるものです。しかし、組織内の決断となると状況が変わってきます。特に階層が上がればあがるほど難易度は高まります。決断とは、「何かを選べば、何かを捨てる」と言うことです。組織での意思決定によって一部の人々に苦痛を与えたり、社員全員に一時的な苦労をかけるなんてこともあり得ます。何かを決めたら決めたで社内から不平不満は出ますし、その逆もしかり。決めないことで批判が集まります。

 

落とし所を探る管理職

経営者ほどでもなくとも、日々の現場で管理職は意思決定を迫られます。簡単な問題、自分の経験則で判断できることならいいですが、初めての試みや利害関係が複雑な問題は大変です。そのような問題の意思決定を行う際にやりがちなのが、関係者が暗黙で妥協点と考えている「落とし所」を探ってしまうことです。組織は多くの人々で構成されているので、みんなが納得する意思決定を行うために「落とし所を探る」のは決して悪いことではありません。やる事が決まっていて、誰が意思決定しても結果が変わらないような状況であれば、コンセンサスを擦り合わせる方が合理的でした。みんなが合意していた方が実行がスムーズに進むからです。

しかし、現代は環境変化が激しいので、組織ファーストの意思決定が外部環境と著しく乖離することがでてきます。例えば、私の職場ではリモートワークの導入にあたって賛否がありました。仕事の性格上、リモートワークができる人、できない人が存在していました。おそらく落とし所を探っていたら時間だけを浪費していたことになったと思います。

 

優秀な若手が潰される

落とし所を探るのを得意とする管理職が増えると、思い切った主張をする人材が潰される可能性が高まります。配慮が足りない、協調性がないということで重要なポジションも任せてもらう機会にも恵まれません。歴史があるモノづくりの大企業ではありうる話です。積み上げとすり合わせで成長してきた文化背景がありますから。かくしてとんがった人材が流失していきます。

そういう我が社も他社のことは偉そうには言えません。会社の文化としては、コンセンサス重視です。働く側からすると、社員一人ひとりを尊重してくれるので働きやすいですが、その一方で思い切った決断にかけるきらいがあります。意思決定一つとっても、外部環境によって求められる「質」は大きく異なるのだと実感しています。