クマ坊の日記

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【マネジメント】やる気がないのはメンバーの問題か?

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前回の記事でリフレーミングについて考えてみました。仕事へのモチベーションが上がらないのは、仕事が面白くないからでリフレーミングする事で新たな仕事の意味づけをする事で、仕事へのモチベーションが上がることもあるとお伝えしました。結局は本人次第という話ですが、そんな単純な話でもありません。今日はマネジメント側の役割について考えてみます。

自分でリフレーミングできる人は優秀

上司から降りてきた課題をリフレーミングして、自分の中で意味づけができる人はかなり優秀な人です。上司からすれば、仕事のできる頼もしい優秀な部下と認識されていると思います。リフレーミングができる人は、メタ認知ができている人でもあります。メタ認知とは、状況を俯瞰的に把握し、その気づきや言語化を通して自分の可能性を拡張していくことです。もっと乱暴に言うと、「有体離脱しているように、自分自身を、もうひとりの自分が、上や横から眺めれる能力です」そんな事できる人いるの?と思われる読者もいるかもしれません。でも、大抵の人はできてしまいます。仕事でもプライベートでもこんな経験ありませんか。同僚や友人が大層悩んでいるので話を聞いてみると、「それほど悩むことではないんじゃない?」と思うこと。当事者ではないから、引いた目で事象を捉えることができる訳です。これが自分に関わることだと、冷静ではいられないのですが💦 

 

マネジメントの役割

誰もが他人のことであれば客観的にひいて見られますが、自分のこと、ましてや望まない仕事を冷静に捉えるのは困難です。冷静な思考が働く前に、感情的に受け入れるのが難しいのが現状です。そこで大事になるのが管理職の役割りです。メンバーの感情に共感しつつ、依頼するタスクに新たな意味づけをする支援が求められます。対話しながら、一緒に考えていくイメージです。前述したように、ひとりでリフレーミングは困難ですから他者の存在が必要です。最初は丁寧すぎるように思われるかもしれませんが、結果的には最初に工数かけておいた方が効果的です。初めのボタンを掛け間違えると、それを元に戻すのは大変だし、実際戻らないように思います。

 

冷蔵庫にあるもので支援する

メンバーと対話を通して、仕事の意味づけができても、実際に動き出すと様々な障害が立ち塞がります。当然、気合だけでは突破できません💦 上司から支援がないとどうにもならないこともあります。一方、上司の方のリソースも限られます。今、動かせるリソースでやりくりする他ありません。例えて言えば、食材から吟味して美味しい料理を作るのではなくて、冷蔵庫の余り物で料理を作ってしまうイメージでしょうか。やりくり上手に支援しなくてはいけません。部下の成熟度にもよりますが、日々の報連相が極めて重要になります。現場の状況と冷蔵庫の状況を両睨みしなくてはいけませんから。