いくら素晴らしい事業計画があっても、職場のメンバーが動いてくれないと計画達成は出来ません。しかし、メンバーをその気にさせるのに管理職は苦労します。仕事に対する価値観や経験、動機も違うわけですから。今日はメンバーのやる気を引き出すコツについて考えてみたいと思います。
承認欲求の重要性
管理職がメンバーのマネジメントを行う際に有効なねが相手の承認欲求を満たすことです。人は誰でも自分自身に最も関心を持ちます。しかし、管理職は職場だとその事を忘れがちです。仕事なんだから当たり前という感覚を抱くのは仕方ありません。仕事柄、様々な企業の管理職と会う機会が私は多いです。その会社でマネジメント上手と言われる管理職のほとんどがこの欲求承認を満たしているように見えます。欲求承認は単に誉めるということだけではありません。例えばこんな行為を指します。
- 働きぶりを評価する
- 苦情に対応する
- 励ます
- 意見を求める
- 情報を開示する
働きぶりを評価する
結果を誉めるだけの管理職はちょっと残念です。結果とあわせて、プロセスをしっかり評価してあげることです。プロセスのディテールを把握して具体的に評価してあげるとメンバーのモチベーションは高まります。「そこまで私の仕事を見ててくれたんだ!」と感じるだけで嬉し悔しいなります。また、本人が気づいていない視点、多くは自分でさ当たり前だと思っていたプロセスも評価してあげると本人の気づきにもつながりさらに効果があります。これを行うには、観察眼と国語力が問われます。
苦情に対応する
職場では毎日、些細な苦情が発生します。側から見ると、取るに足らないように聞こえるかもしれませんが、メンバーの動機づけが上手い管理職はちゃんと対応しています。対応する=あなたを大切にしていますよ。というメッセージになることを理解しているからです。
励ます
単に頑張れでは芸がありませんし、良かれと思ってアドバイスしてしまうのもお勧めしません。まずは、メンバーの想いを聞いてあげること。想いを聞いた上で、できる限りの支援することを伝えるのがお勧めです。
意見を求める
普段からメンバーに意見を求めることも大切です。最終的には管理職が意思決定しなくてはいけませんが、メンバーから意見を求めることで参画意識が高まります。
情報を開示する
仕事に関する情報は、早い段階で開示しておく方が良いです。自分の仕事と全体との関連性が見えると、仕事に意義づけがしやすいからです。もちろん、全て開示すれば良いという単純なものでもありません。今、その話を聞かされてもと戸惑う情報もありますから。
どれも些細な事ですが、こういうことが習慣化されているかいないかだけで、メンバーのモチベーション管理はだいぶ変わってきます。