クマ坊の日記

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【ビジネススキル】話し合いのプロセスをデザインする

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私の生業は企業の人材育成の支援です。イメージしやすいのは管理職研修や新入社員研修です。研修で講師の力量があらわれるのはファシリテーションです。知識や情報はあるのが当たり前で、いかに議論を深められるか、いかに気づきを促すことができるかが問われます。特に何をどう議論するかはとても大事です。今日は話し合いのプロセスについて考えていきます。

 

 

指示出しでアウトプットが異なる

研修は、講義、個人演習、グループワーク、発表などで構成されます。講師の基本的スキルの一つに「指示出し」があります。受講者にどのようなプロセスで議論を進めるかを指示します。人は結構いい加減で話を最後まで聞かずにずに話し合いを始めてしまう人もいます💦ここが管理できないとせっかく話し合いをしてもアウトプットが残念な内容になってしまうことがあります。会議でもそうですが、話の内容以前に、「何をどう話し合うかを決める」ことはとても重要です。

 

話し合いのプロセスで決めておくこと

では、「何をどう話し合うか決める」際には下記の3点を押さえなければいけません。

  1. 話し合いのゴールを決める
  2. 話し合いの論点を明らかにする
  3. グランドルールを決める

一つ目のゴールは話し合いの最終地点です。問題点を洗い出すまででいいのか?対策まで立案するのか?まずはこれを定めなくてはいけません。次に話し合いの論点を設定します。論点を並べたものがアジェンダになります。このアジェンダの設定が最もセンスを問われます。知っておくと便利なアジェンダの原則はいくつかあります。例えば「できないことはやらない」議論しても結論がでないテーマってありませんか?また、結論は出すことができても、実現が難しい内容もあります。ゴールを設定しても、それを実現するリソースが確保できないとか。もちろん時には、実現不可能なビッグピクチャーを議論することが有効なら時もあります。いずれにせよ、限られた時間で参加メンバーでどこまで話し合いができるかを見極めることがファシリテーターには求められます。3つ目は話し合いのグランドルールを決めておくことです。約束事、守ってほしいことを決めておくと進行がしやすいです。必ず話し合いを掻き回す人は出てきますから予防線としてルールを決めておくとファシリテーターは介入しやすくなります。