クマ坊の日記

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【人材育成】勘と経験と度胸が昔は大嫌いだった

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先日、我が社の新入社員とランチする機会がありました。先輩社員と話を持つことで、彼らの成長の機会とすると共に社内ネットワークを構築することが目的だそうです。彼らの質問に答えながら、私は自分の頭の中で別の事を考えていました。それは、自分の新入社員の頃の事です。

 

 

勘と経験と度胸という言葉が嫌いだった

入社当時は、経験という言葉が嫌いでした。何故ならビジネスパーソンとしてこの会社で生き残っていくために最も必要なものが「経験」であったとしたら、一生、先輩や上司には勝てないと言われているような気持ちになったからです。彼らの方がキャリアはあるので、キャリアの長さでは永遠に追いつかないからです。また、「勘」と「度胸」に関しては極めて主観的、個人的なものだから大切だと言われても学習しよがないとハナっから信じていませんでした。

 

だから、新人時代の私は「経験」に勝てるものを探していました。そこから生まれた結論が、「若さ」「活動量」「情報量」の3点で先輩に勝るでした。

 

先輩達に勝つために実践したこと

経験の長さでは、先輩には勝てないが、みんな一歳ずつ歳をとっていく。社内の年齢構成を考えたら近い将来、花形業務を担当する時代が来る。その時までに地力をつけよう。とは言え、ずっと棚からぼた餅を待っているほど辛抱強くもない。質が足りないなら、自分は量で勝負することを意識してました。当時は結婚もしてなかったので、仕事だけに集中できました。今のような働き方改革もなかったので猛烈に仕事してました。最後に大切にしたのは、勉強すること。私が生業としている人材育成は、抽象的な概念に陥りがちの仕事です。すぐに結果が出るものではないので。それが私には不満でした。より良い人材育成の手法はないのだろうか?より実践的なマネジメント手法はないのだろうか?少なくとも、お客様には自信を持って話ができるようにしたい。そんな想いで書籍を読んだり、先輩コンサルタントから教えを請うたり、仕事を通して先輩コンサルタントの技を盗むように観察していました。

 

勘と経験と度胸も、活動量も情報量も大事

あれだけ若い時に嫌いだった「勘」と「経験」と「度胸」ですが、今はどれもが大切に感じます。「勘」は過去の判断の集積です。どんな職業でもプロフェッショナルと呼ばれる人は、その分野の「勘」が働きます。人間の脳の機能の素晴らしさですね。どんな仕事でも熟達化するには10年かかります。「経験」は経なくては、熟達化はありえません。ビジネスに正解はありません。思い切って未知の仕事に飛び込むには「度胸」も必要です。そして、それら3つを獲得するには、「仕事量」は避けて通れません。また、経験を積んでも「情報量」がなければ、概念化できません。つまり人の成長には全てが必要ということです。