クマ坊の日記

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【人材育成】コンサルタントの選び方

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私の生業さ企業の人材育成です。イメージしやすいのは、新入社員研修や管理職研修などを企画・実施する仕事です。今日はコンサルタントの選び方についてのお話です。

 

コンサルタントあるある

コンサルタントにあるあるな話ですが、自分の専門テーマについて立派な話はするのですが、当の本人が実践出来ないという人は数多くいます。リーダーシップの重要性を説く人が最もリーダーシップを発揮したことがなかったり💦マネジメントの研修を担当する講師が、マネジメントの実務で成果をあげたことがない。テーマに限らず、そのようなコンサルタントは驚くほど多いです。教えるのが上手いのと、実際に自分ができるかは別の問題なのですが、実態を知っている身としては違和感を感じます。世間の評判が良くても「あの人には言われたくない」「あの人には教わりたくない」と思ってしまいます。

 

実務経験がコメントに深みをもたらす

もちろん、経験があれば良いという訳ではありませんが、コンサルタント自身が実践経験があるのは希少価値が高いです。そのようなコンサルタントの方がコメントの引き出しが多いので、聴いている参加者も学んだことを職場で実践しやすいように見えます。

ただそのような実践経験を持つコンサルタントにも弱点があります。それは、情報の一般化です。ご自身が経験から得たノウハウが、どの参加者で有益であれば良いのですがそんなことはありません。ましてや、変化の激しい時代なのでノウハウはすぐ陳腐化します。常に最新の情報や知恵をアップデートする必要もあります。個人でコンサルタント業をしている人は、この辺りが悩ましいところです。大抵は自分がこれまで培ってきた人脈を通して補っていくのですが限界があります。コンサルティングファームなど組織に所属しているほうが、情報のインプット、アップデートの面では恵まれた環境にあります。

 

良い研修講師、コンサルタントの選び方

さて、それでは良い研修講師やコンサルタントの選び方ですが、ポイントは5点です。

  1. 稼働日数が多くて忙しい
  2. 専門テーマでの実践経験が豊富
  3. 仕事のスピードが早い
  4. 話をじっくり聞いてくれる
  5. 明るい

 

これはどんな職業でも共通ですが、忙しい人にお願いするのが1番です。忙しい=実践機会が多いのでスキルは自然と熟達化します。研修講師でいうと私のような組織に所属している人間であれば年間120日以上の登壇。フリーのコンサルタントであれば80日ぐらいがバロメーターになります。忙しい人に情報も集まってきますから。専門テーマについては、ご自身の経験について語ってもらうのが1番です。私はディテールを生き生きと話せる人が好きですね。レスポンスを含めて仕事が早いのも大事な指標です。これも他の業種でも共通ですよね。お客様の為もありますが、それ以上にコンサルタント自身の為でもあります。仕事を早く進めないと機会損失につながりますし、自身の健康管理め難しくなりますから。話をじっくり聞けるのも重要な素養です。コンサルタントや講師は頭の回転が早い人がほとんどです。それが故に、すぐ結論まで考えてしまいます。しかし、人の育成はロジックだけで解決できないことがたくさんあります。じっくり話を聞けるという事は、相手を尊重する現れです。そういう人の方が上手くいかなくなった時も信頼できると思います。最後は明るさ。内部では解決できないから外部の支援をお客様は仰ぐわけです。持ち込まれるのは、厄介だからこそ明るい性格の方が一緒にいて安心できますから。